2016年6月14日火曜日

慶州ナザレ園

昨夜もベッドに入って、いつもの通りNHK深夜便をオンしようと思ったら、タブレットのバッテリーが切れていた
スマホに切れ替えて深夜便をオンにして眠りに就いた
いつもだと、60分タイマーをセットして寝るのだが、入れ替えたスマホにタイマーをセットしておくのを忘れたので、眠っている間中ずっと深夜便は流れていた
4時ごろ秋田県の舞踊家、松島啓昇(ケイショウ)さんの話が流れているのに気づいた
チョット聞いていたらこの話に引き込まれた

戦後は終わっていない!
韓国慶州に朝鮮半島に取り残された日本人女性のための養老院「慶州ナザレ園」が存在している
1945年終戦を迎えた後、朝鮮人と結婚した日本人女性の内、朝鮮に残る選択をした人たちがいる
しかし、独立後の朝鮮においては、反日思想により、身内に日本人がいると就職もできない状態となり、日本人妻は夫からも子供から捨てられる状態となったり、朝鮮戦争で夫と生き別れになったりしていたようだ
この様なことで独り身になった日本人女性は、朝鮮に取り残され、生活は困窮し、日本人であることを隠して生きてきたようである
この残された日本人女性を救ったのが、クリスチャンである金龍成(キム・ヨンソン)氏であった
驚きであるが、金龍成氏のお父さんは金龍成氏が4歳の時、日本人によって殺されているとのことである
その人が日本人のための養老院「ナザレ園」を私費で造り、反日思想からの攻撃からも彼女たちを守ったのである
ゲバ学生からの攻撃を受けた際、 金龍成氏は次のように言って彼女たちを守ったという
「この人たちに罪があるとすれば、韓国人青年を愛したことだけだ」と

私がこの施設を知らなかったと同じく、秋田県の日本舞踊家(松島流参与)である松島啓昇さん(74)もある新聞記事をきっかけにこの施設を知るに至ったようである
この施設に常備薬がなくて困っているとの内容であったようだ
この話を聞いた時、松島さんは、「私はここに行かなければならない!」と強く感じ、薬を集めて訪問したようだ
この時、園長であった金龍成から次のように言われたとのことである
「私に力が足らないので、助けてくださってどうもありがとうございます」と
この言葉を聞いた松島さんは、全身の血液がサーと入れ替わる強い感動を覚えたそうで、血液が浄化されるような感動であったそうだ
松島さんは、続けて1986年に、浄財を集めふたたび訪問した
当時、韓国に入る際は厳しい税関検査を受けていた
松島さんが持って来たお金を見て、青年税関員は「この金は何か?」と質問をした
松島さんがナザレ園へ持っていく浄財であることを説明した
その話を聞いた青年税関員は松島さんの荷物に手を触れなかった
不思議に思った松島さんは青年税関員に「荷物はチェックしないのですか?」訊いたところ、
「神の手には触れられない!」と彼は答えたそうだ

二代目園長の宋美虎(ソン・ミホ)氏も素晴らしい
松島啓昇さんは宋美虎さんのお母さんから話を聞く機会があったそうだ
娘には幸せな結婚をしてもらいたいと思っていたが、娘は日本人のおばあさんたちの世話に夢中になっている
娘の結婚はあきらめたが、私は娘を尊敬していると話したそうである
領土問題などで日韓関係がぎくしゃくしている中、「日本人のおばあさんたちが日韓友好の懸け橋になっている」とも宋美虎さんはいう
また、 宋美虎さんはこのようなことも言う
訪問された日本人は泣く、でもおばあさんたちは泣かないのだけれど、
松島さんが来てくれると、おばあさんたちも泣くと

松島啓昇さん言う
間違った時代はあるが、朝鮮とは長い間、兄弟のようにして過ごしてきた
鎖国時代の時でさえ、朝鮮とは交流があったと
その通りだと私も思う
お隣同士、もっと仲良く出来ないものかと

松島さんはこうも言う
「何故、彼女たちは韓国に残ったのか?」
夫や子供がいるから残ったのだという
戦後、男たちは怖いから早々に日本へ戻っている
松島啓昇さんは30年間支援活動を続けている
慶州ナザレ園の日本人女性の平均年齢は94歳に達しているとのことであった

私には宗教心というものが全くない

聖職につく人の中には、これほど愛に満ちた行動をとるのだという事実に驚かされてもいる

*慶州ナザレ園
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%B6%E5%B7%9E%E3%83%8A%E3%82%B6%E3%83%AC%E5%9C%92
*望郷の慶州ナザレ園
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151216_43016.html
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151218_73010.html
*松島啓昇
http://www.nhk.or.jp/r1-blog/shinyabin/246772.html

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