2024年8月12日月曜日

痛恨の2打

 GDOニュースに山下美夢有の次の3枚の写真が掲載されたので、これをお借りしてパリ五輪、山下美夢有の痛恨の2打を私なりに書いておこうと思った

最初の写真、泣いても仕方がないが、確かに涙はこぼれるだろう

2枚目の写真は、16番ショートホールの痛恨のショット

これは本当に痛かった

3枚目の写真は、抱きかかえるようにされてゴルフ・ナショナルを去る姿

そこには、トータル−7で銅メダルを得た中国の林シユのキャディバッグと思われるのが立っていた

9番ロングホールでは欲が出た、やっぱりツーオンは狙わなければよかったと山下言ったようだが、9番ホールでのミスはここにあったようには思えない

山下は、果敢に攻めたセカンドショットを縦長グリーンの横の左ラフへ外した

私が見るところによれば、飛距離はピッタリであった

グリーンは縦長で、砲台のお椀を伏せたような形をしている

グリーン周りはどこも意地悪く短く刈り込んであって、見るからに下に落ちて来いと呼んでいるように見える

山下はラフの中に立った

見ていた私は、直接狙ったらダメだょとテレビの前で声が出た

山下は、目の前の受けている刈り込んだ法面へクッションさせてグリーンに乗せる方法を選択しなかった

上げてグリーンへ直接ボールを落とす方法を選択した

グリーンに落ちたボールにスピンはかからず、ボールはそのまま勢いよく転がり、グリーンを横断し、向いの急斜面へ転げ落ちて行った

あぁ〜と私は長い声が出た

選択ミスである

このミスは尾を引き、スリーパットまでやってしまい、ダブルボギーとなった

この9番ホールのグリーンとグリーン周りの設計意図は、山下も山下のキャディも十分に承知していたはずだ

何故この無謀な選択になったのかと今でも思う

山下の判断ミスは続いた

16番のショートホールは、残りホールの少なさから考えても、絶対に池に落としてはならないホールである

山下は、この池にボールを落とし、オリンピックメダルも落とした

何故、奥に付けても良いと考えなかったのかと思う

このホール、池は絶対にダメ、パーで良しと考えるのが普通だと思うが、これが「勝ちたい気持ちが勝負の魔物に化した」結果なのかもしれない

山下のゴルフだけではない

このパリ五輪の色々な競技の中にこれと同じことは沢山起こった

リオデジャネイロ五輪で銀メダル、東京五輪で銅メダル、そしてこのパリ五輪で金メダルを手にしたニュージーランドのリディア・コーは、魔物も寄せ付けない絶対に負けないぞという顔をしていた

4日間を通し、追い上げ、追い越し、突き放したリディア・コーは強かった

強い人には、強い秘密が何かあるようだ

技術、体力、精神力に、プラスの何かがあるようだ

スポーツだけではなく、あらゆるところに、強い秘密が!

p.s.

今月8月22日(木曜日)から、全英女子オープンがセント・アンドリューオールドコースで開催される

山下美夢有も出場する

山下美夢有は、きっとこの痛過ぎた経験をここゴルフの聖地で活かしてくれると思う

痛みを経験した人は、より強くなると信じる

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