2026年4月28日火曜日

熱可塑性樹脂ギブス

 若い頃、穂高滝谷P2フランケで滑落し、左腕を折った経験がある

松本市の病院で、中に曲げ伸ばしが自由なギブスを左肘にあてがってもらい帰ってきた

直ぐに登山姿のままで入院をしたという経験がある

地元の病院の整形外科医は 、私がつけてきた簡易型のギブスに興味があり欲しがった

今回の左脚の怪我においても簡易型のギブスが使われた

救急外来では足先からお尻の下までの長さの超ロングの簡易ギブスが製作された

また、入院後5日目には、新たな幅が狭い2つ折りの簡易ギブスが製作された

調べてみると、この簡易型のギブスは、熱可塑性樹脂を使ったギブスのようである

これは、患部の寸法に合わせて適度に切った素材を一旦お湯に浸し、バスタオルに巻いて2人で絞り、固まる前に患部の形に合わせて塑性してギブスとして形作るものである

簡単にギブスが作れるメリットがある

しかし、これを患者の患部のに形に合わせて正しく塑性するのは簡単なことではない

ERで作った超ロングなギブスは色々なところが変形をしており、幹部に当たり痛くて使い物にならない代物であった

5日後に主治医が作り直した簡易型のギブスは、短くシンプルな形になった

中間部で二つ折りにし、踵部を支点に左右を合わせる形になっている

中に凹凸はなく、きれいに作られているが、最も傷みの激しい外くるぶしと内くるぶしを挟む形になるので、おのずと痛い患部に当たる形となっている

このギブスを使っての痛みは激しく、昨夜は一睡もできず、4時に我慢の限界に達し、自らの責任で、包帯を解き、ギブスも外してしまった

今はギブスなしで過ごしている

今夜はぐっすりと眠れそうだ

傷の痛み

 今まで色々な怪我もし、病気もしてきた

怪我も病気も多かれ少なかれ痛みは伴う

その長い怪我や病気の経験を振り返ってみると、「痛みの度合✕持続期間」では、今回の怪我は、群を抜いてダントツの痛みとなっている

昨夜の痛みは気が狂いそうになった

もう10日間もこの状態が続いている

昨夜は、とうとう痛みに耐えきれず、禁止されているが「包帯を全て解き、左右から挟むように取り付けられたギブスも外した」

スーと息が抜けた

とても楽になった

楽にはなったのだが、痛みは出ている

ギブスや弾力包帯の圧迫痛も脚の腫れによる痛みもあるにはあるが、結局のところ、この痛みの主は、傷の痛みであるとわかった

4時になっても眠れず、談話室の椅子に足を乗せ痛みに耐えていた

見かねたのか、一人の夜勤看護師が話しかけてきた

私がいま話せることは痛みのことしかない

その看護師は、私の主治医は木曜日まで来ないので、夜が明けたら他の医師に診てもらうように頼んでみると言ってくれた

日勤の看護師も協力してくれて、本日勤務の医師が外来診察と思われる時間中にベッドに来てくれた

痛みに耐えきれず、禁止されていたがギブスも外してしまったと話した

結局のところ、痛いのは壊死も疑われている傷だとわかったと言うことも告げた

傷テープはすべて外された

左足の壊死が疑われる傷を診た結果、「これでは駄目だと」との話になり、医師は、皮膚専門の看護師がいるのでその人に診てもらうと言った

傷口が細菌感染をしていないかとサンプルを取り病理検査に回された

思いのほか早く、皮膚専門の看護師は来てくれた

この看護師の処置の手際は素晴らしいものであった

左足も右足も左手も右手も負った傷はすべて洗い、傷口にはゲンタマイシンが塗布された

傷の進行具合によって練薬は変える必要があるともいった

壊死箇所は、皮膚が持ち直してくることもあるし、移植が必要になってくることもあるそうだ

ギブスを取り付けるか否かは医師に任されることになり、装着は保留となった

ギブスの装着可否について、医師の決定は「ギブス装着」の決定となった

看護師がギブスを取り付けにベッドなやって来た

医師の指示では、肌に直接弾力包帯を巻いた上にギブスを取り付けるとのことであった

その方法では前の轍を踏むことになる

肌に弾力包帯を巻くということは、「傷に優しい」と考えたことだと思うが、私はまったく逆になると説明をした

肌に弾力包帯を巻けば脚は物理的に太くなる

結果、脚とギブスの間はより狭くなる

先に巻いた段陸包帯が緩衝材となると考えたのだろうが、くるぶしなどの出っ張ったところはより強く圧迫され、より痛みは増すと説明をした

看護師を通じてこれを理解した医師は、緩衝材にタオルを使ってギブスをつけても良いし、ギブス無しの包帯だけでも良いとなった

私は包帯だけを希望した

考えてみると、入院時から骨折重視の治療が続けられてきた

傷重視の治療にすべきであったと思う

10日も傷の方は放置され、皮膚壊死の範囲は広かっていた

p.s.

明日も皮膚専門の看護師の方が来てくれるものと思ったが、明日は外傷センターの方で変わって処置をするそうだ

この看護師の方は、そこいらじゅうの医科から呼ばれるので大忙しなんだそうだ

何度も私は言う

医者は頼りにしなければならないが信用しきってはならない存在である

また、出世と技量や人間性は関係はないと思っていた方が良い

痛み止めも追加された

セレコキシブ100:非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)(内服薬)

体内で炎症などを引きおこす体内物質プロスタグランジンの生成を抑え、炎症や痛みなどを抑え、熱を下げる薬

処方:朝夕2回の服用

ランソプラゾール15mg:プロトンポンプ阻害薬(PPI)

胃内において胃酸分泌を抑え、消化性潰瘍(胃潰瘍など)や胃食道逆流症(逆流性食道炎)に伴う痛みや胸やけなどの症状を改善したり再発を抑える薬

処方:朝1度の服用(痛み止めを飲むための薬)

2026年4月27日月曜日

チャント仕事しろょ

 歳をとったためかもしれない

多くの人の多くの仕事が雑に見える

現在は入院しているので院内の雑な仕事ぶりが気になる

夜間のERで世話をかけた若い非常勤医師の手際の悪さは際立っていた

温水に浸した後、固まりだす簡易ギブスの製作は、最初の患者の体勢維持の段階から間違っていた

未熟+不器用+焦り=異様にデカい凸凹なギブスに仕上がった

私はこの大き過ぎる内側に凸凹が生じたギブスが原因で、パンパンに腫れ上がった左脚は一週間も締めつけられ痛めつけられた

細かいことでも気にかかることがある

新型コロナ感染症の流行を機に毎日テーブルや手摺は拭かれ消毒する様になった

拭く人にもよるが、この消毒作業が雑に行われている

毎日やるから、まぁこんなもんでいいかな的な雰囲気ある

「こんなもんで!」の気持ちの現れが毎日拭かないところが出てくる結果にもなっている

時間をかけ、まつ毛長く、化粧バッチリでも、感染症消毒は手を抜く専門家!

家から待ってきた普段使っているくすりを薬剤師がチェックをしに来た

薬毎に数をかぞえて記録し帰っていった

幾つか毎にまとめてある輪ゴムは全て外したままにして、薬毎の袋は開けっ放しにして帰ってしまった

この方の仕事は数を記録するだけで終わり、患者の快適や使い勝手を壊して帰った

私のこの性格は良いことにも働くが、悪くも働く

私と妻は、幼い子供を連れて愛犬も一緒によくキャンプに出かけた

キャンプ好きは私の弟家族にも妻の弟家族にも伝わり、大人数キャンプを何年幾度も行い続けた

私は長い登山経験があることもあって、雑なテント設営は許しておけない

結果、我が息子はテントの設営を覚えないままで成長してしまった

厳格さは必要であるが限度と言うものがある

とわかっているが、今もその限度を理解するに私は至ってない

仕事はきっちりと素早く美しく仕上げなければならない

結果、安全・安心・信頼につながる

雑な仕事は、プロセスも結果も美しくない

また、「良い仕事=高価」は「当たり前」と私は考えていない

「悪い仕事で標準の手間を得た」ら、それは技師ではなく詐欺師となる

今日は更に無責任な迷惑を受けた

先には、痛みに耐えたまで過ごし、待ちに待った3日目の診察に担当医は来ず次の日にやって来た

何の詫びもない

今日はまた、予約されていたリハビリがあったのだが、作業療法士は待てど暮らせどやって来なかった

5時に近づき、なぜ来ないのかを看護師に聞いてもらった

その看護師も何の返事も持ってこなかった

“チャント仕事しろょ”

病院の理念(院是)には次のように書かれている

“すべては患者さんのために”

p.s.

20時も過ぎて、「何故、作業療法士が来ないか?」わかった

まさかの、「予約されていなかった」であった!

何とも阿呆らしい!たらありゃしねぇ!

この患者が抱いている「なぜ来ない」と言っている思っている不安を、きょう一日、この病棟の誰一人として「どうしたんだろう?」と思わなかったわけだ!

患者の笑いを取ろうとするより、患者と誠実に向き合ってほしい

p.s.

夜に担当医が顔を見せた

「リハビリは予約されてなかったようだよ」と伝えたが何の反応も示さない

リハビリを頑張れと言われた(え、???)

脚を下に向けただけでも痛いと訴えた

それでもリハビリは頑張った方が良いかと聞いてみた

痛い時に頑張ってはいけないそうだ

痛みを発しているのは皮膚の壊死の疑いがある傷から出ていると訴えた

担当医の反応はなし

傷が乾いていたら退院して外来だと言う

おかしなことを言うと思った

出血もしていること伝えてある

私の訴えと担当医の反応はまったく噛み合わない

そもそも、指や肘の傷は毎日確認し、ゲンタマイシ(抗生物質軟膏)を塗り、傷テープも貼り替えるのに対し、皮膚の壊死が疑われ、眠れないほどの強い痛みも継続していて出血もある脚の3箇所の大きな傷に対しては、入院しているにもかかわらず、一週間に一度の確認と処置で終わらせているのはどう考えてもおかしい、間違っている

今夜も痛くて眠れないので、簡易ギブスを開けて傷口にゲンタマイシンを塗りたいとナースステーション行き要望したが、看護師全員から開けられないと断られた

自己責任で行うから貼り替え用の傷テープが欲しいと要望したが、これも断られた

看護師は私のベッドにアイスノンを置いて行った

看護師としては、これで「一件落着」なんだろう!

どの切り口から見ても、院是の “すべては患者さんのために” とはとても思えない

痛くて眠れない日が、入院からかぞえて今夜で9日間も続いている

一人部屋に入った女性のように、私も「助けてください」と叫びたくなった

検診のサイクルも処置のサイクルもは週に一度、誰もが約束を守らない、患者の痛い(ギブスも包帯も傷口も)の声は全く届かない

ベッドに置いていったアイスノンに手が伸びたが、投げつけるのは思い留まった

ドップラー

 看護師は「ドップラー」と呼ぶ

調べてみると、一般名は、「超音波血流計」というようだ

怪我を負い腫れ上がっている甲の血流をこの超音波血流計を使って毎日確認している

脈拍数を測るのではなく、血流の有り無しを測る機器のようだ

足であっても脈は手で触って取れるわけだが、こうもバンバンに腫れていると、手で確認は無理なようだ

太ももの腫れは少し治まってきたようだが、甲の腫れはなかなか治まらない

脚を上げていれば(擦過傷のところは別にして)痛みは出ないが、脚を下ろした途端、ジンジンとした痛みに襲われる

今日、松葉杖を使ったリハビリ(訓練)が予定されているが、むくみあり、痛みあり、出血ありの今の状態では無理かと思う

壊れてもいるし古い

 朝の4時過ぎ、脚の痛みが出てきて目が覚めた

いつもの朝の多くのパターンである

昨夜の23時40分に飲んだカロナール500の痛み止めの効果が切れたためである

今朝も1階中央ホールに降りてきて、少しでも明るい所を探してブログの更新を行っている

私の病室がある北棟3Fまでは病院のWiFiが届かない

ブログを更新していると気が紛れ、脚の痛みの具合も少し忘れて過ごすことができる

北棟設備は古いし壊れてもいる

談話コーナーに負いてあるテレビは故障している

ベッドの脇に置いてあり、狭い空間に多くのスペースを占領している有料TVは大谷翔平の活躍が観れない仕様止まりである

その壊れたTV脇の電子レンジが置かれている棚は右に15度ほど傾いている

これでは電子レンジに入れた汁物はこぼれてしまう

自動販売機は新札が使えない

もうこの頃になっては、野口英世は財布の中に存在しない

一時期、この自動販売機は準備中のままが続き、2日間コーヒーが飲めなかった

車椅子に乗ってみて初めてわかったが、障害者用トイレはかなり広くないと使えない

私が入っている病棟の階には、4つの障害者用トイレがあるが、その2つは狭くて私の脚を伸ばして使う仕様の車椅子では使えない

広い障害者用トイレは残りの2つとなるが、私のように左脚に障害がある者は、その内の一つしか使えない

なのでこの一つのトイレは左脚障害者で混むことになる

障害者のトイレ使用時間は長い

この病棟のこの階は外傷センターなので、車椅子使う方、そして脚を伸ばしたままで使う車椅子を使っている方が結構多くいる

トイレの数は少なすぎる

利用者の数から考えたら、一般トイレと障害者用トイレの数は逆にする必要がある

お!

6時が近づいてきた

カロナール500を飲んでも良い時刻になってきた

病室へ戻ろう

2026年4月26日日曜日

助けてくださいと言う

 2日前の夕刻、個室に女性の患者が運び込まれた

運び込まれた時から大騒ぎである

痛い、痛い、アァァ〜と大きな声で叫んでいる

こんなところは嫌だとか、色々なことを叫ぶ・叫ぶ

あぁ今夜はこの声で眠れなくなるだろうと考えた

昨晩は眠れなかった

眠れなかったのはこの女性の叫び声ではなかった

意外と静かであった

からい、からい、あつい、あついと叫ぶ

食べさせてもらっているようだ

こんなの食べたくなぁ〜いと叫ぶ

夕食のメニューはカレーであった

辛くはないし熱くもないが、何んにでも文句を言い叫ぶ

今朝は、ちよっと吹き出してしまった

助けてぇ〜ください〜!と叫ぶ

無論、誰も反応しない

私はちょっと助けに行ってやりたくなった(気持ちだけは)

その後、「お願い〜しますぅ〜」と悲しく叫んだ!

笑っちゃいけないだけど私は声には出さず笑ってしまった

素直で正直でいいなぁと思った

若くもないようだが、すごい年寄りというわけでもないようだ

「看護婦」さぁ〜んとは叫ぶ

その後、紙コップかペットボトルかを投げつけているような音が聞こえて来た

ベッドを蹴っているのかそんな音も聞こえてきた

ペット内でできる実力行使に出たようだ

看護師が廊下を走る足音が聞こえてきた

私が入っている病棟にWiFiは届いていない

今、ブログを更新するために1階中央ホールに降りてきている

後ろから音楽を鳴らして近づいてくるロボットに気づいた

なんだコレ!

夜間の見回りロボットかと思った

職員の方が通ったので聞いてみた

見回りロボットではなく、緊急外来と検査室との間を(検査)血液などを運んでいるそうだ

トランスポーター君であった

私が乗る車椅子をロボットが押すようになるのも直ぐだろう

搬送中、リラックスジャズを演奏してくれるかもしれない

アレクサ!私を手術室へ運んでなんてことに・・・

まどろっこしい

 私は、看護師のやっていることが見ていられない

まどろっこしい

自分でやった方が、確実で安心できる

早くもある

シャワーを使うには、左脚の膝下から全体をビニール袋で覆う必要がある

この前準備作業の手際が実に悪い

そのままなら水が入るだろう!と言いたくなったが抑えた

何でもグルグル負けば良いというものではない

脚は単純な形をした丸棒ではない

太いところもあり細いところもあり硬いところもあり柔らかいところもある

この全てをこの狭い風呂場の中でやろうとするからより大変な作業となる

私は、左脚は伸ばしたままの車椅子に乗っままである

今回は風呂場ではなく、ベッドで仕度することを提案した

ビニール袋とテープを用意させ自分でやることにもした

風呂場へも自分で行って、全てやってベッドに戻るから「自分の仕事をやったら良い」と看護師には言って帰ってもらった

傷の貼り替えも左指は自分で行った

右肘と右足首の傷口は、自分からは見えないので、ここは看護師に任せることにした

抗生物質軟膏もテープ(大型のバンドエイドのようなもの)の方に軟膏を乗せてから貼ろうとするから、傷口と軟膏の位置が合わない

これでは軟膏を塗る意味がない

手順が逆だと教えてやった。

軟膏は先に傷口に乗せておけば確実だし、適正な量も見えてわかる

テープ貼りも両手を使って位置がズレることなく確実に貼れる

作業も早くなると教えた。

どうしてこうもみんな不器用なんだろう?

もっと言えば、プロっぽくない

患者は痛みを抱えている

確実かつ早さが求められる

熱可塑性樹脂ギブス