入院していると色々な家族に出会える
私が入院をしている病棟にWiFiは届いていない
妻に電話を入れる必要があったため、本館の地下一階の売店のところまで降りてきた
電話は鳴れども妻は出ないので、私は病室へ戻ろうとした
その時、目の前を頭部も固定されているように見える大きな電動車椅子が私の目の前を通った
電動車椅子の後ろに高校生くらいの女の子がついてきていた
電動車椅子は乗っている患者が左手で操作をしていた
電動車椅子が進む先にはレストラン前に置かれた椅子と小さなテーブルがある
その椅子には父親らしき人と母親らしき人が笑顔を向けて座っている
その脇に立っていた中学生ほどの女の子が電動車椅子がに向って走り出した
電動車椅子は止まった
その子は電動車椅子の人に抱きついた
私は突然涙が流れてきた
いま、こうして書いていても涙が流れ出てくる
電動車椅子のあっちにもこっちにも、後ろにも脇にもスヌーピーのぬいぐるみやらバッグや、その他の色々なスヌーピーがぶら下がっていた
どうも三姉妹らしい
電動車椅子の子も女の子のようで体の大きさから見ると長女のようだ
車椅子の後についてきた子は次女くらいで、抱きついた女の子は一番下の子のように見えた
大好きなお姉ちゃんに抱きついたように見えた
本当のハグを私は見た
どのような入院生活をしているのか想像もできない
私も妻もサンドウィッチマンの「病院ラジオ」をよく見るが、どこの病院にも辛い思いを抱えている家族はいるのだとあらためて感じた
いま私は、家族という言葉以上に温かく感じられる言葉はないのではと思っている
足の怪我からも、私に色々なことを教えてくれる


