本日、市が主催したツリークライミングに参加してきた
雨続きであったが本日は何とかもった
写真に写る真ん中に居るのが私である
ハーネスなど自前のクライミング用具を持参したが、保険適用の関係もあって用意した道具を使うと言われて素直に応じた
体験してわかった
同じかと思っていたが、これは登山のクライミング技術のロープ登りとは多くの所で違いがあるとわかった(ロープに巻いた足掛けプルージックロープに乗せた脚の上下動で登る基本は同じ)
(1) 使うロープの違い
① 太さが違う:13mmととても太いロープを使っていた(登山用では太くても11mm止まりだろう)
② 伸びが違う:林業などに使うスタティックロープが使われていて、これは伸びても2%程度と伸びないように作られている(登山用のダイナミックロープは落下時のショックを吸収するために15%ほどは伸びるように作られている)
(2) 登る為のロープセットの違い
ツリークライミングでは、枝にロープを掛けて2本とも下に垂らす(足掛けロープ側の下には重しの砂袋がセットされていた)
その内の1本(砂袋セット側でないロープ)に腰位置のハーネスを安全環つきのカラビナを介して結ぶ
この結び目から出したロープの端を砂袋を吊りした側のロープにプルージックヒッチ(ツリークライミングではブレークヒッチと呼ぶ)で固定する
プルージックから出たロープの端は単結び(オーバーハンドノット)されていた
これで枝に掛けたロープは体との間に1つの輪が形成される
砂袋を吊るしたロープに作ったプルージックの下50cmほどの所に50cm/6mmのプルージックを巻いてこれに足を掛ける
この足の上下動と上の腰位置のプルージックを連動させてロープを登る(脚を伸ばして体を上にあげたら、体を支えるプルージックを下から両手で上げる。この繰り返して登る)
ロープに掛けたプルージツクの脚の上下動でロープを登るのは同じだが、登山でのロープ登りでは、上で固定された1本のロープだけを使って登る(当然ながら、足掛けロープのプルージックも体重を支えているプルージックも1本のロープ内にある)
(3) プルージックの位置の違い
体重を乗せるプルージックと足を掛けるプルージックの位置がクライミングのロープ登りとツリークライミングとではまったく逆になる
クライミングのロープ登りでは、足を掛けるプルージックは上(胸前)で、体重を支えるプルージックはその下に来るが、ツリークライミングではこれが全く逆になる
※ツリークライミングの場合は枝に掛けたロープは固定ではなく、これをスライドさせて行くことで登る(枝に掛けた輪を小さくさせるようにする)ので、このようになるしかないとも言える
(4) 用具の違い
クライミングのロープ登りでもプルージックなどのフリクションヒッチは使うが、多くの場合、アセンダーとかビレイデバイス(ディセンダー)を使う
これに対して、ツリークライミングではこれらのデバイスは使わないそうだ
「デバイスは壊れる」というのが使わない理由だそうだが、使っていたカラビナやハーネスも壊れないとは言えないと思えた(器具を使わないで登るという基本的な考え方が根底にあるのかもしれない)
※今回の体験で、クライミングデバイスの性能と機能の優秀さをあらためて悟った(現代のアセンダーもディセンダーも言われるほど簡単には壊れない)
足にかけたプルージックも腰のハーネスに繋がるプルージックも体重をかけるので強く締まってしまう(プルージックは、操作性も良く信頼できるフリクションヒッチだが、締まると緩ませづらいデメリットがある)
これを緩めてから登るという繰り返し動作も加わってとても疲れた
アセンダーやディセンダーを使えば、下げれば止まり上げれば動く動作がスムーズなので、この点の重労働からは開放される(いずれにしても、体を持ち上げるには、かなりの体力が必要になる)
ツリークライミング面白かった、楽しかった
人間、高いところに登るというのは快感である
高い所は怖いと思う方は多いと思うが、体が完全にロックされている感覚が得られるので、恐怖を感じることはない
ただこのシステムは、安全に絡む欠点が1つある
体を支えているプルージック(ブレークヒッチ)を下に引いたら、体はロープ上を簡単に滑り落ちる
プルージック(ブレークヒッチ)は上にも下にも動く
それが起きた場合の安全対策として、ある程度を登ったら下のロープに止めの二重単結び(ダブルオーバーハンドノット/ツリークライミングではストッパーノットと呼ぶ)を作りながら登ることが指導されている
だが、人間は忘れっぽい
アセンダーやブレーキシステム付きのディセンダーは、荷重がかかっていれば下にずれるというたことはない
または、フリクションヒッチをプルージックから「クレムハイスト」に変えるだけでも良い
クレムハイストは、上にはスライドするが荷重がかかっていれば下には動かない(クレムハイスト:下から巻いて行ったスリングの、上の輪に下の輪を通して下に引くフリクションヒッチ)
このツリークライミング、子供は当たり前に、大人もみんながとても喜んでいた
何故か子供の参加者は男の子ばかりであった
私一人で、参加者の平均年齢をかなり上げてしまったかもしれない
P.S.
その後、いわきのジャンダルムに行き、クライミング受講の相談を少ししてきた
あわせて丑ノ倉でのお礼も申し上げることができた