朝食、昼食と食べてきた
そして、先ほど夕食となった
水とこの流動食しか食べれないので、夕食も楽しみにしていた
提供されたものは、貧素な中で最も貧素な食事に見えた
重湯に具なしのうすい味噌スープにアイソカルゼリーなるものだ
アイソカルゼリーなるものは初めて食べた
医療用としても、介護食としても使われている高カロリー食品で、このように少ない量でも全粥一杯分のカロリーがあるそうだ
腹ぺこなので朝食も昼食も夕食も待ち遠しいが、病院の夕食時間は6時になっている
昔々の病院の夕食時刻はとても早かった
私の最初の入院経験は、若い若い頃、穂高滝谷P2フランケで滑落し、左腕を折って入院した
この時の夕食時間は4時であった
左腕は使えなくても、胃腸は元気だし、涸沢で1週間の貧相な山食しか食べてなかったこともあり、4時から消灯までは長く、1日5食にも6食にもなった
この時の入院期間は20日であった
この頃には、20日の入院期間はスピード退院と言われた
傷があるので傷が塞がってから骨をつなぐ手術となった
そして抜糸まで入院していた
当時はスピード退院と言われたが、今では考えられない長期の入院である
この時の入院も暇で暇で、玄関ホールのTVで高校野球を観ていた
この年、銚子商業が優勝した
病院の玄関ホールは大騒ぎであった
この時の優勝メンバーの篠塚和典は、ジャイアンツを1位指名で入団した名二塁手である
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