価格は一俵が3万円とかなり高くなった
一俵の量のお米は、私と妻と2人合わせて1年分のごはんとなる
私たちもごはんを食べるは少なくなってきており、ほぼ夕食のみ、それもお茶わん一杯で済ますことが多い
1年分の主食が2人で3万円は安いと言われる方もいる
同じ農家、同じひとめぼれを一昨年は一俵8,000円、昨年は一俵1万4千円、今年は前述の通り一俵3万円で購入となった
他の地区の新米もほぼ同じ価格となっている
JAのひとめぼれの価格設定は一俵3万2千円だそうだ
銘柄によっても価格の違いはあるようだ
去年購入した山形銘柄のつや姫は30kgで1万円であった
昨年はひとめぼれが30kgで7,000円であったので、つや姫は3,000円高かった
肥料や燃料の高騰が続いていることは知っているし、理解もしているが、毎年倍々と値上がりを続けて来て、3年前の4倍近い価格となった一俵3万円のお米はとても高く感じる
今までが安過ぎたという話はよく耳にする
本当にそうなんだろうか?
色入な物が値上がりとなって来てはいるが、一昨年から倍々と値上げが続く物は、私が知る中ではお米だけだ!
2025年の米騒動に続き、今年の新米の値上がりが続けば、消費者は馬鹿ではないので、米離れは更に進むことだろう
しかし、私は「安くできるなら米も輸入すれば良い」とは考えていない(※-2)
「米は日本人の魂」などと精神論的で古めいたことは思ってもいなし言わない
私は、日本の食料自給率の低さ(※-3)を只々嘆いているのである
その自給率の低さの中で主食である米の位置づけがあると考えている (本当に主食なのか?と言う思いも生まれてくるが)
また、日本の食文化に欠かせない農産物に蕎麦があると農林水産省は言う
しかし、その蕎麦の自給率でさえ3割を切って28%しかない
私は蕎麦好きだが、友人が打ったそば以外は、蕎麦を口にするたび、これは中国産なのかな?と思ったりしている
※-1:ひとめぼれの天日干しの新米は、味も香りも良く、粘りも艶もあって確かにおいしい
おいしいが、天日干しの差は正直に言ってわからない
他に頂いた乾燥機にかけた新米もおいしいのがその理由である
更にいえば、妻は私のご飯に対する評価は厳しいと言うが、私はそんな風には思ってなく、「ひとめぼれ」も「つや姫」も新米はおいしいと思うだけで、実のところ銘柄の差もわからない
※-2:輸入米には1kg当たり341円の定額関税が現在は課せられている
この関税をプラスしても、そこそこの品質でコストメリットがあれば、国内に入ってくる可能性はある
自民党が少数与党となったことや、米大臣が更に活躍したり、ミニマムアクセスの枠は残すと言っているが、アメリカとの関税交渉からもこれが破られる可能性は否定できない
※-3:カロリーベースで日本の食料自給率は、先進国としては最悪の38%しかない
自給率優良トップスリーは、カナダの233%、オーストラリアの169%、フランスの131%となる (2019年カロリーベース)
40年前にヨーロッパアルプスの登攀目的で私はフランスのシャモニに居た
その時にも感じた
フランスは農業国であると感じた
食材は豊かで豊富であった
今も変わらないのであろう
自国民の食は自国で賄えなければ危なくて暮らせないと考えるのが当たり前だと思う
生活の基本に「衣食住」があると日本では言う
この生活の基本の食については前述の通りであるが、衣類の自給率についても日本は低く2.4%しかないとの報告がある
いま自身が着ているものを確認してみれば実感できる
メード・イン・ジャパンは古着にしかない
和服も今となっては疑うしかない
また住に関わる木材の自給率は、改善基調にあるものの、2023年度において43.0%と国土の70%が森林である日本としてはまだまだ低い値であると思う
この地の製材所はどんどん潰れて行っている
人材不足や担い手不足、燃料の高騰もあるが、輸入材に押されていると思う
こんな日本に誰がした?
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