2026年3月30日月曜日

QOLの維持

 腹部大動脈解離が発見されてから40日が過ぎた

救急搬送されて、HCUに一日入院しただけで退院となったので、それから39日目の本日、主治医の診察日となった

予約時刻の1時間前に受付に着いた

採血があるとは思っていなかった

4本分の血が抜かれた

診察の予約時刻は11時30分だが、12時を過ぎても私は呼ばれない

当然と思える

採血の結果待ちである

モニターに表示されている主治医の診察室の受診番号は一つのままでづっと変わっていない

12時が10分ほど過ぎた後に私の受診番号が突然に呼ばれた

「緊急搬送された時は驚かれたでしょう」との主治医の話から始まった

「何か痛みとか変わったことはありましたか?」と主治医の話は続いた

用意してきた「退院から30日分の収縮期と拡張期の朝一の血圧測定グラフ」を出して見せた

「(グラフ)がすごいね」、「(血圧が)安定している」と感想を述べられた

「体重の推移グラフも示した」興味は示さなかった

「ChatGPTに作ってもらいました」と説明を加えた

主治医はそれにも大分関心を示した

「40日間、静かにしていましたょ」、「ゴルフはすべてキャンセルし」、「薪割りもしませんでした」、「周りのみんなが心配して」と私

「ゴルフ、やっていいですょ!」主治医

「だって」で主治医の言葉は止まり、「今までの生活に戻っていいですょ!」

※私の想像:「だって」で主治医の言葉が途切れたのは、『だって、今更やめたって、歳も歳だし、好きなことやった方がいいですょ』と言いたかったと思う

「普通は、2日目(退院からか)にCTは撮るんですょ」、「〇〇さんが退院したいというから」と主治医 (だが、回診中、即、退院と許可したのは主治医)

「だからと言って、(リスクは)あるんですから!」と主治医

「強く振ることはなく、軽く振りますから」と私

「その方がスコアは良くなったりして」と主治医

「それでこれから先はどうなりますか?」と私

「ふくれて行き動脈瘤になる可能性がある!」と主治医から返事が返ってきた

「近所の方で、こぶし大の大動脈瘤の手術を受けた方がいた」と私

主治医は無反応

「(手を広げて見せ)これぐらい、人工血管に替えたそうです」と私

主治医は無反応

前にもらった画像のコピーを出し、「長さは10センチもあるんですよね?」と私は話しを続けた

主治医は、モニターに画像を出し、「10センチはない!(測って)6センチくらいだ!」と主治医

「長いですよね?」と私

「専門的(家)には長くない!」と主治医の返事が返ってきた

「この先、ステントを入れるなどの処置になるのですか?」と私

「動脈瘤になったら必要になる!」と主治医

「近いですよね」「お腹だから」と私

「近いとは?」と主治医

鼠径部から近いと私はボディランゲージ

「いゃ、そういう意味ではない」、「ステントを入れるにはいい位置にある」、「邪魔されるものがない」、「解離は横に広がるだけではなく(モニターに写し出された私の大動脈解離位置を指でなぞり)解離は縦にも広がる」、「(これも指でなぞり)縦に広がる」と主治医は説明してくれた

「大動脈瘤にならなくても、この(モニターを指でなぞり)腎臓に伸びた動脈を指し、ここまで広がったら処置(ステント)をする必要があるんですね?」と私

主治医はうなずいていた

私は目の前のモニターに映し出された輪切りの患部画像を指で示しながら、「この部分が本流で、黒くなっているところが解離でふくれているところですよね?」と私

主治医はそうだと言った感じ

「この黒くなっているところは、血栓化して固まっていると言うことはないんですか?」と私

「血栓化している!」と主治医

★40日間、私は固まっている(血栓化している)と思って過ごしてきた。

そうでなければ、

 1. 一日で退院させない

 2. 退院後、40日間も診察を空けるということはない

 3. この診察時にもCTを撮る予定にもなっていない

こんなことにはならない

主治医はモニター画像をスクロールし、輪切りの画像の(黒い部分に髭状に少し伸びたところを示し)ここは少し流れている!」と主治医

「専門的には、ULPというんだが」、「Ulcer-like Projection/Penetration」(※1)と主治医は言われた

「潰瘍部は修復されていくと表面はおおわれる!」と主治医

「私も胃潰瘍は経験した」、「米粒のようなところから出血する」と私

(こいつにこれ以上、話して無駄だなと判断したと思う)、(説明は続かなかった)

(ここで、私がもし、「偽腔閉塞型にはなっていないと言うことですか」と聞いたら、主治医はもう少し先の話までしたことだろうと思うが、私はそこまでの知識はその時にはなかった)

「これは新しい傷ですか、それとも古い傷ですか」と聞いてみた

「19日に痛みがあり、和らいでゴルフに行き、その後に痛みが強くなり、高い血圧の状態で運ばれてきたことを考えると、新しくできた解離と言えるとは思うが、新しいか古いかはよくわからない」と主治医

(しかし、40日前の緊急搬送時の私が話した内容も含めて、よく覚えているものだと私は驚いた)

「みぞおちと背中が痛かったわけですが、お腹の乖離部分からは遠いと先生はおっしゃった(救急搬送時)」と私

「普通は、そんなに離れて痛みは出ない」と主治医

(救急搬送されてきた当日の画像では、潜血化していることから考えても、私は「古傷」と思っている)。主治医もそう思っているのではないかと思う)

「今後は、画像で確認していく必要があるんですね?」私

「CTを撮る!」と主治医

「どのくらいの間隔で?」と私

「半年とか一年とか!」と主治医

「8月の〇日に予約する!」、「おお、空いているわ」と主治医 (CTが空いてるのか、主治医の予定が空いているのか不明)

「〇〇さん(私のこと)は腎臓が悪いので、点滴をしながらCTは撮ります!」と主治医

「かかりつけ医で定期的に検査をしています」、「慢性腎臓病は怖いですから」、「グレーゾーンと言われております」と私

「グレーゾーンじゃないよ!」、腎臓病のランクを示す資料を出して「ステージ3だよ!」と主治医から言われた

「かかりつけ医に言わねば」と私

(腎臓が悪いからか)、「承諾書が必要」と言いながら、書類にサインをしていた

「では」の主治医の言葉で、診察は終えた

診察室を出て、受け付けて待っている間に、「失敗したな」と思ったのは、机の上にあった私の大動脈の画像コピーを貰って来ればよかったと感じた


☆良い医師だと感じた。質問すれば(正直に)応じてくれて、話してくれる。(自分に、私に)関係ないと思えることには反応しない


※1:ULP (大隅鹿屋病院より)←髭のように見えたのはまさにこれである

大動脈解離のULP(Ulcer-like Projection/Penetration:潰瘍様突起)とは、血栓閉塞型(偽腔が閉塞している)大動脈解離において、真腔から偽腔へ血液が一部流入し、壁が潰瘍のように突出した状態。破裂や解離の進展リスクが高い不安定な病態。

詳細・主な特徴

・病態: 偽腔は大部分が血栓で閉塞しているが、裂け目(エントリー)の近傍のみに血流が流入・停滞している。

・特徴: 血栓閉塞型(慢性期)から偽腔開存型へ移行する前段階として見られることが多い。

・リスク: 瘤化(大動脈が太くなる)や破裂のリスクが高いため、厳重な血圧管理やステントグラフト治療の適応となることがある。

・画像診断: CTにて、造影された大動脈壁が外側へ突起状に突出する像が特徴。

関連する用語・同意語

・PAU (Penetrating Atherosclerotic Ulcer): 粥腫性潰瘍。ULPと類似した画像所見を示すことがある。

・IBP (Intramural Blood Pool): 壁内血腫の範囲内で肋間動脈などの分枝が血流で満たされた状態。

・偽腔開存型: 偽腔が常に血流で満たされている状態。

・血栓閉塞型(偽腔閉塞型): 偽腔がすべて血栓で閉鎖している状態。 

ULPは、大動脈解離の経過観察中に突然の増大や、緊急手術を要する重要な所見として分類されています。

★この3パターンは私が考えていたこととは逆であることがわかった

私は、「偽腔開存型→ULP型→偽腔閉鎖型」と考えていたがそうではなく、

「偽腔閉鎖型→ULP型→偽腔開存型」と理解した

私は大動脈解離の初期の状態から中期の状態に移行しつつあるということになる

偽腔開存型になればどんどん膨らんでいくということになるのだろう

動脈瘤とは「コブ」ではなく「太い」を示すようだ

偽腔開存型の究極の形が「大動脈瘤」ということかと思う

要は、危ないということで、「安心してはいけない」となった訳である

でもゴルフも薪割りも行う

主治医も本音で思っていると感じた生活の質「QOL:Quality of Life」を維持する方向で私も考えていきたいと思う

p.s.

私はまだそれほどボケてはいないようだ

主治医とのやりとりをかなり克明に記憶していた

主治医も40日前の私のことを、また私が述べたことをよく覚えていたものだとも思った

私のQOLを尊重していたこの医師を私は信じることにした

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