2026年3月15日日曜日

落下音

 妻は自室でよく物を落とす

妻の自室はリビングルームの真上にある

畳敷き真壁の和室を私がヒノキのフローリングに張り替えた部屋である

畳の時には気づかなかったが、フローリングにしてから落下音はよく響くようになった

何かを引きづってもゴォゴォと音がする

妻はいま、重度のめまいを発症しているので、ゴトンという音は、ドキッとする

私はマンションとかアパートとかに住んだ経験がない

アパートなどでは、上の階の音は響いて来るのではないかと思う

元気な子供が住んでいたら、なおのことかと思う

発せられた音には慣れてくるかもしれないが、常にかかりつけていれば、ストレスとなるだろう

落下音ではなかったかもしれないが、事件に発展したケースもあったかと思う

妻も私のそれに近いようだが、集合住宅の寮生活の経験があり、その時には音も経験はしていたようだ

慣れとは恐ろしいもので、新婚当時、我々は高速道路から200mほど離れた木造2階建ての家に住んでいた

高速道路を走る車の音はかなり聞こえていたが、気にならなくなった

また、結婚した若い友人宅を訪ねたことがある

家のすぐ後ろを私鉄が走っていた

電車が通ると、話声も聞こえないほどのすごいコォーという音が走り過ぎて行った

でも生活を続けているのだから、慣れたんだろうなと思った

マンションやアパートなどの集合住宅の床の音も慣れるのだろう

それと妻が言っていたが、寮の集合住宅では隣りの話し声が聞こえていたそうだ

落語の長屋話しのような話だ

妻の経験は古いことなので、今の集合住宅にはない話かもしれない

妻が入っていたのは独身寮であるが、集合住宅の家族寮もあったそうだ

弟夫婦は、子育て真っ最中には、鉄筋5階建てエレベーターなし3階の3DKの公団住宅に住んでいた (抽選に当たって)

音の話は聞いたことはなかったが、上の階の洗濯機からの水漏れ被害には遭った

集合住宅は、子育てには安全で快適だったそうだ

公団住宅は、同年代が多く住んでいて、どの家庭も同じような生活であったと思う

私は、そして私たちは、母と一緒の生活が長く、集合住宅に住んだ経験はないのだが、私たちが住んだ一戸建て持ち家環境は、ほぼ同じ年代の家庭が集まっていた

子どもたちも同年代で共に成長した

妻の生協利用はご近所が集まり、グループ生協からスタートした

どの家もファミリーカーを所有するようになった

どの家にもエアコンが入ってきた

どの家もBSを見るようになった

こんな生活から振り返ってみても「良い時代」であったように思う

高度経済成長期であった

給与も上がり、物もあふれ出ていた

各家庭に個性が出て来るとその輪は広くなり、各家庭の関係は薄れて来た

各家庭が同じようだとその輪は狭く、各家庭の関係は強まっていた

我々団塊世代は、この輪が広がっていく渦中で成長して来た

各家庭の成長の度合いも広くなり、貧富の格差も広がった

金が金を生む時代となった

何かが間違っている

0 件のコメント:

コメントを投稿

落下音