2020年4月12日日曜日

汚染者(もの)・感染者(もの)

東京や首都圏から、(地方へ)人が来たり、移って来たりすると、新型コロナウイルスを持ち込んで来ないかと不安になったり、危険を感じたりする
9年前、福島から放射能汚染から逃げてきた人を見ると、他県の人は、やはり不安になったり、危険を感じたりしたんだろうと思う
伝染る!と心配した
福島ナンバーは給油も断られ、食堂にも入れなかったなどの話しはよく耳にしたし、あからさまに、給油お断りの看板も眼にした
給油車も輸送トラックも福島県には入って来なかった
ガソリンを求め、ガソリンスタンドは、長蛇の列となった
スーパーから物はなくなった

今、首都圏の新型コロナウイルス感染者は、猛烈な勢いで増え続け、また、感染者の中の感染経路不明者は、高い比率で増え続けている
福島県でも、首都圏帰りの人の感染者が増えている
密閉・密集・密接・の三密状態で過ごさざるを得ない、首都圏の感染リスクは高い
首都圏には、危機意識の薄い若者が多く、その若者の中からも多くの感染者が出ている
首都圏からの移動者は、やはり怖いし、来ないでほしいという気持ちになる
首都圏から地方へ移って来た人からしてみれば、避難者に冷たい目は向けないでほしいという気持ちにはなるだろうが、
「9年前、原発事故被災者の福島県民は、他県で随分と毛嫌いされた!」との思いが走る
それと同時に、新型コロナウイルスの感染の危機が忍び寄り、不安になり、逃げたい気持ちになることは理解できるとも考える
また、総力戦であることも、助け合いが必要であることもわかっている

だが、放射能汚染被害とウィルス感染は本質的に違う
確実に人から人への二次感染、三次感染が認められ、感染が急速に地方へ拡大している今、人は、感染リスクを抱えたまま移動してはならない
市中感染者は、確実に着実に急速に拡大し、増大していると考えられる
この事実を、誰もが、行動範囲が広い若者は特にキチンと認識しなければならない

潜伏期間は長く、検査してみなければわかないという、無症状の感染者もいる新型コロナウイルスの特性からすれば、自分も感染しているかもしれないと考える必要がある
日本中の誰もが、そして感染拡大が進んでいる首都圏の人は特に、今いる所から移動してはならない
この移動自粛が、多くの人の命を守ることになると自覚しなければならない

0 件のコメント:

コメントを投稿