2026年8月26日水曜日

セルフビレイデバイス

 

 これはクライミングビレイデバイスのPETZLの「GRGR+」である

トップロープソロのために購入した

ブレーキアシスト機能がある優れたビレイデバイスである

メーカーは、このグリグリ+をセルフビレイとして使用すことは保証していない

グリグリ+だけでなく、歴代のグリグリはどれもトップロープであってもリードクライミングであっても、ビレイヤーが使うビレイデバイスとしての使用を前提としている

そのことは理解した上で、私はこのグリグリ+をトップロープソロで使用する

ビレイデバイスとしては不人気となっている「トップロープモードでの敏感すぎるカムの動き」がトップロープソロでは有用となる

落ちれば、グリグリ+のカムは敏感に働き、直ぐにロープはロックされる

ほとんど落下することなく体は止まる

上からのロープがグリグリとの間にたるみが生じていればその分は落ちて止まる (ロープ自体の伸び分も加わる)

歴代のグリグリと同じく、このグリグリ+にも、カムのロックを緩めるレバーが備わっている

このレバーを引いてカムを緩めるだけでロワーダウンが容易となる

レバーの引き具合を手元でコントロールすることで、ロープにかかるカムの圧が変わる

これにより、ロワーダウンのスピードをコントロールすることも容易にできる

流れがスムースなので、ガクンガクンとした懸垂下降にもならない

ただ、このレバーを引き過ぎてしまうとロープが流れ過ぎてしまうという危険がグリグリにはあった

しかし、グリグリ+には、これを防止する機構が追加された(パニック防止機能)

レバーが完全に引かれた時、中の小さな爪が作用してカムにロックがかかる機構が追加された

この機構により、レバーを引き過ぎる操作ミスが起きたとしても、ロープが流れ出てしまう危険は防止される

レバーを元の位置に戻せばこの爪は解除されるのでレバーは通常状態にもどる

これはとても優れた安全機能である

しかし、グリグリ+1台だけに身をあずける不安も感じた

アセンダーを使ったバックアップとか、ダブルロープとか、グリグリの逆さ吊りなど、色々と考えた

しかし、トップロープソロにあっては、このグリグリ+1つで、下のロープをグリグリから「引き上げては登る・引き上げては登る」が一番シンプルで安全なクライミング方法であると確信できた

到達点に達したらグリグリの上側のロープをグンと引いてカムのロックをかければ、体はグリグリに預けることができる

ここからロワーダウンするなら問題はないが、上の台地にトップアウトする場合には注意を要する

カムは敏感に動作する

トップロープの起点がトップアウトの更に上にある場合は問題ない (トップアウトしたら少したるみが出るだけで済む)

最後だけアセンダーを使うのも良い方法かと思う (立ち上がりが楽だし、安全でもあるし、トップアウト後のセルフビレイともなる)

トップロープの起点が体を引き上げるよりも下にある場合、トップアウトできるだけの長さに対応するロープをグリグリから予め出してやる必要がある

ここは細心の注意を払う必要がある所となる

トップアウト時に体が引っ張られないようにするため、ロープは余裕を待って繰り出すと思われる

この状態で、トップアウトの位置から落ちたら、かなりの落下距離となる

その落ちている間にグリグリが複雑な動きをするかもしれない

ロープの末端に流れ止めを作っておくことは、ロープクライミングにおいては常に必須である

この登攀システムでは、登攀途中においてもグリグリ+の下に流れ止めを作って登攀を続ける安全対策は必要になる (バックアップもないので)

トップアウトする場合も同じである

ロープソロではこの登攀システムは(単純には)採用できない

ロープはグリグリから引き上げることができない

ロープは自分より下に、ショックアブソーバーを介して固定されている

この場合は、ハーネスとグリグリの間のロープをグリグリから引き抜いて支点へクリップを繰り返しながら登る方法となる

この方式で登っている方は、ロープを楽に引く抜くため、グリグリは逆さまにチェストハーネスを介して胸の前に吊るして置く方法をとっている

グリグリを胸前に逆さまに吊るすためにはグリグリに穴を空ける必要がある

結果、前述の保証外の使い方と合わせて二重のメーカー保証外の行為をすることになる

グリグリのブレーキアシスト機能に対する信頼からか、この登攀方式においてもバックアップはとっていない

バックアップとは言えないだろうが、繰り出すローブをある程度引き上げておくマイクロトラクションがギアループに取り付けられている

私のトップロープソロの登攀方法は決まった訳だが、これをどこで使うかの「最も基本的な課題」が残されている(w)

独りはとても良いのだが制約が多い

クライミングジムでこの方法は許可されないだろう (ここでも、グリグリはセルフビレイデバイスとは考えていない/責任問題)

外岩(ゲレンデ)でも制約は多く出てくるだろう

多くの場所は、リードクライミングの場となっている

・・・

仲間が必要となるが、私の場合、どうもフィットしない

P.S.

「グリグリ+」は色々と勉強した

私の結論としては、

①グリグリ+は、「トップロープソロ」でも「ロープソロ」においても安全で有用である(両者共にメーカー保証外の使用方法となる)

②逆にメーカー指定であるビレイヤーの「ビレイデバイス」として使用方法では、ロープの繰り出し操作性の問題(ロックし易い)と、ロープが流れてしまう危険(カム掴み)が含まれているので有用とは思えない (安全にかかわる問題)

新しく出たPETZLのネオックス(NEOX)や、ルベルソやATCガイドといったチューブ型のビレイデバイスの方が有用かと思う

どちらもロープの繰り出しが軽いし、グリグリのカムを押えてロープの繰り出しを楽にする安全を脅かす操作が不要となる (ネオックスでもカム抑えは使っているとの報告はある)

私だったら、ロープが自由に動き過ぎるネオックスよりも、長く使われてきて実績もあるチューブ型のビレイデバイスを使う (軽い、安い、操作性、確実性)

有用なチューブ型ビレイデバイスだが、トップロープソロには使えない (ブレーキアシスト機能がない)

更にP.S.

今月の24日に岳温泉の更に上の方にある寂れかけているようなSAAP内のクライミングジムを見学してきた

ここには福島県内唯一のオートビレー(器)が2台備わっている

しかしこのオートビレイは、競技用のスビードの壁に下げてあって私には使えない

私が前述に示したグリグリ+を使ったトップロープソロの登攀システムは、このオートビレイと同じだと考える

オートビレイは登る時にはバネの巻き取り機構によりロープは上がり、落下時、下降時には過電流ブレーキというものが働き落下を止め、その後はゆっくりと下降を始めるというもののようだ

グリグリ+を使ったトップロープソロの登攀システムも基本は同じである

オートビレイは、ロープを自動で引き上げて、落下時の体は上の機械で止めて上の機械で体を下ろす

私のトップロープソロでは、自動ではないが、ロープは腰元のハーネスのグリグリ+を引き上げては登り、落下時は体を腰元のハーネスにあるグリグリ+で止めて腰元のハーネスのグリグリ+で体を下ろす

自動ではないが同じである

ロープをグリグリから引き上げるのが大変なだけである

登攀中、シビアな局面でロープを引き上げるは大変だが、リードクライミングにおいても支点にロープをクリッブする際にもロープは引き上げる必要がある

同じである

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