また、この泥棒と嘘つきが顕在化した
11年と9ヶ月前、私はもの凄い揺れに襲われ、愛犬ハルを抱えて素足のままで外に飛び出し、恐怖の30秒を寒さの中で立ち竦んでいた
買い物に出ていた家内も、無事に帰宅した
この強い揺れにも家は持ち堪えてくれた
被害は最小限に留まり安堵したのもつかの間で、その3日後の3月14日に福一原発3号機が爆発した
撒き散らかされた死の灰から逃れるため、我々は残ったガソリンを一台の車に集め、3月15日に家内の実家の山形へ逃げた
その後は、借りることができた岩手のリゾートマンションで、家内と二人、愛犬ハルも愛猫smokyも一緒に避難生活を続けた
福島へは戻れないと考えた私達は、第三の住処を千葉へ長野へと走って探し回った
岩手のリゾートマンションでの避難生活は夏に入っても続いていた
7月の13日、福島県のお母さん達から、当地岩手への子供達の避難要請連絡が殺到していることを知った
私達よりも子供達の方が大切だと考えた
私達は借りているリゾートマンションを明け渡し、福島の家に帰ってきた
被災地指定の30km圏外の私達には避難住宅の手当はなかった
家内は小さなシャベルで家の周りの土壌を剥ぎ取った
剥ぎ取った土は、バックホーで穴を掘り埋めた
自費で線量計も購入した
我が家の放射線量は、高いところで1.80μSv/hもあった
400坪ほどの敷地の中においても、線量はばらつき、0.10〜1.80μSv/hに振れた(市の測定結果)
前述の通り、私達は3月14日の福一3号機の爆発の翌日の15日に山形へと避難したが、逆にこの3月15日に当地に東京からやってきた自主活動の専門家達がいた
この方々の調査により、当地の中学校校門前の土壌から51万5千ベクレル/㎡ものヨウ素131が検出された
このことを、NHKのETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」で知った
この汚染されたグランドで、中学生たちはスポーツに興じている
私は汚染されている事実を述べ、市に当町も当市も被災地であることを訴えた
資料を準備し、行衛政局長にも会って説明をした
このことは、行政局にも本局にも聞き得てもえなかったし、逆に私は不審に思われた
私の狙いがお金にあるように思われたようであった
この人災はお金の問題ではないと考えた
東電幹部の刑事責任を問う原発告訴団の一員として加わり、福島地検に告訴状を提出した
しかし、この原発告訴団は多くの雑音に晒された
私は真面目な国民であり市民である
納税義務もきちんと果たしてきている
私の家は被災地指定の30kmから3kmほど外にある
被災地外の私には、私の家族には、何の補償も優遇もない
福一原発から30km内にある市内と、33km地点の市内とで、巻き散らかされた死の灰、放射性物質の量や汚染度にどれほどの違いがあるのか疑問である
事実、前述の通り、近くの中学校はすごく汚染されていたし、我が家も高い数値が示された
毎月一人10万円の補償、固定資産税などの税金は免除、医療費はかからず、健康保険料も免除、高速料金は無料となっている
すぐ近くに住む被災者は、贅沢もできるし、気持ちの余裕も出来るだろうから羨ましいとの思いは正直ある
原発マネーに対する詐欺は横行し、原発事業員のピンハネ、人権問題も顕在化した
私は、補償金は貰わなくても良い
だが、私から2.1%もの復興特別所得税は取らないでほしい
被災者と言われてなくても、私も間違いなく福一原発人災の被災者の一人である
金は貰わなくても結構だから、私の責任は少しもないこの原発人災の被害者(私)から復興特別所得税は徴収しないでほしい
今朝の新聞を読むと、この復興特別所得税を国の防衛財源に回すという
国と東電が犯した人災事故の被災者の一員である私から復興特別所得税を徴収することだけでも怒りが収まらないのに、更に追い打ちをかけるように、これを国の防衛費に回すという
この恥知らずには呆れるばかりである
この企てを図り、図り続ける者たちは、嘘つきであり、泥棒である
冬に入ってくると、外での作業は少なくなってくる睡眠時間以外は、多くの時間を暖かな薪ストーブに火が入っているリビングルームで過ごすことが多くなる
このリビングルームに置いた線量計は、あの年から、24時間、365日動いている
0.24μSv/hあった放射線量は、0.08μSv/hまで下がってきてはいるが、これでも高い数値であることに変わりはない
自然放射能だけでも高いと書いてある(日本:2.1mSv/年)
だが、3年間、車中泊旅行で本州の北の端から南の端、西の端から東の端まで走って来た
各地で放射線量を測ってきたが、これほどに高い数値を示した所はない
放射線の影響についても、嘘と泥棒がつきまとっているような気がする
私も癌になり手術を受け、家内も癌になり来月には手術となった
私の友人も、家内の友人も癌で亡くなった
癌患者は近くにとても多い
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