2012年7月23日月曜日

政府事故調「最終報告書」

東京電力福島第1原子力発電所について、政府の事故調査・検証委員会が本日、最終報告書をまとめた

この報告書でまず気になったのが
「地震によって原子炉圧力容器などの重要機器に深刻な損傷が生じた証拠はない 」 との見解を示したところである
これは国会事故調が「地震の影響の可能性は排除できない」 と指摘した点とは対立する内容になっている

地震による深刻な損傷はなかったと結論づけることはできないと私も思う

7月21日(土)に放映された「NHKスペシャルメルトダウン連鎖の真相」においても地震による深刻な損傷はなかったとはいえない内容が含まれていた
福島原発の2号機はベントできなかったことにより格納容器に異常が発生し大量の放射性物質を広く撒き散らし汚染列島を作り上げてしまったことはいまや周知の事実である
7月21日のNHKスペシャルは圧縮空気によって開ける構造のたったひとつのバルブを開けることができなかったことにより2号機のベント不成功に至ったことを明らかにした
何故、このエアバルブはコンプレッサーをつないでエアーを送っても開かなかったのか
耐震性Cランク(最低ランク)に設定されていた直径50mmのそして長いエア配管がマグニチュード9.0の地震に絶えられず破損していた可能性が強いことを示唆していた

こんなことで・・・

多くの福島県民がふるさとを追われ・逃げ惑い・苦しんでいるのである


地震による原発の損傷があったとすれば、この日本において原発は動かすことはもとより、存在そのものが危険極まりないことになる
今や各地で起こっている原発反対運動は当然過ぎる国民の安心を求める声なのである

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