【2010年11月22日の日記より】
私の宅地は南の一部・東・北の一部を林に囲まれていてチョットしたカールの底に位置している
カールの一番低いところは、赤道(土地の人は作場道と言っている)である
この赤道は、古くは国の土地であったが今は市に払い下げられている
この地はありがたい面もあるが、山水が豊富な所で長雨などが続くと、カールの底(赤道)に水が溜まる
我が家の責任ではない出水であるが前に住んでいた方がどの様な訳があったのか分からないが、その湧きでた出水も、どこから来るのか分からない山水も宅内排水枡に流し込んでいた
この出水の処理について、6年間の役所との交渉を経て今年の10月末に一週間の工期をかけてこのカールの底に排水溝が設置された
市道部分は市が「道路を拡張した時に側溝を設置しなかった責任がある」ことを認めたので、市道部分は市の責任で工事が行われた
しかし、我が家へと続く赤道の出水については、市が責任を取らず、交渉に難航した
結果的には
*側溝やグレンチングなどの中古資材は市から提供
*工事費は我が家で負担(???)
我が家から出るのではない赤道の出水の処理工事費を我が家で負担することは最後まで納得はいかなかったが、困っているのは我が家なのでやむなく了解し、今年やっと工事が終えた次第である
*排水1系統(雑排水):3年前に本下水設置(市への負担金20万円+本下水設置工事費55万円)
*排水2系統(外台所の排水):市の許可をとり、本下水に接続(本下水工事費に含む)
*排水3系統(赤道に湧く出水):新たに設けた側溝に流す(見積もり額は19万円/工事は終わったが、検査がまだ出ないので請求が来ない/役所がやることは何でも遅い)
*排水4系統(山水):出口で止める
*排水5系統(排水枡から隣家の枡への排水):必要なくなったので宅内排水枡内で止める
移住前の交渉開始から工事完了まで実に6年の歳月を要した
役所には何度足を運んだか分からない
*最初の役所の対応→役所には関係ないという態度
(この交渉を続けること実に3年!)
*らちがあかない交渉を続けていたが私の交渉を見かねたのか知恵をつけてくれる役所の人がいて、「田舎は何度役所に直談判に来てもやらないょ」と
そして給湯室に連れて行かれ、そっと我が家を担当する区長さんを紹介してくれた
早速、組長さんを通じて区長さんにこの件を連絡
区長さんは、その日の内にバイクで飛んできて「これはだめだ、今日は日曜日だから、明日、役所に行ってくる」との力強いコメント!
翌日の月曜日、区長さんが、なんと土木課長と二人の技師を連れて我が家を訪れた
現場を確認後、役所に戻り、あれやこれや色々な図面を出して、その日の内に工事内容が決まった(今までの態度は何であったのかという素早い対応に驚く)
*しかしそれからも長かった
工事が決まったのに、なかなか工事は始まらない
また役所通いが始まった
色々な理由をつけてあしらわれる
*予算がつかない
*見積もりが合わない
*土木課長が変わった
*幹線道路が崩れて予算を使ってしまった
*用意した資材が盗まれた(ハァ~ 本当かょ)
等々
やる気がないような対応を受け続けた
工事を行うことが決まっていても、これが3年間続いた
最終的には、区長さん頼みで押し通し、やっとこの10月末に工事が完了した次第である
後悔している訳ではないが、田舎暮らしは面倒な面も多々ある
千葉の松戸市には、「すぐやる課」というのがあるが、ここでは「すぐにはやらない課」が多いようだ
天候を見てこの陥没している排水枡の埋め戻し工事を行おう
ひとつの問題が、やっと6年の歳月をかけて解決する
あぁ~
疲れる!