自然の力

本当に小さなことなんだが、
毎日同じ道を散歩していると、ある変化に気づくことがある
近くのお寺さんに、杖にもなる布袋竹がきれいに茂っている
春、その布袋竹の子供が、道路側にも出てきていた
住職の依頼なのか、庭師の判断なのか、その子供竹はすっかり取り払われていた
今日気づいたのだが、その布袋竹の子供を取り払ったところに、笹竹が生い茂っていた
我が家の庭でもこの笹竹には苦労している
強くて、家内の鎌では切れないし、草刈機の
チップソーでも切りづらい
大げさかもしれないが、自然はすごいというか、抜け目がない
人間だろうが誰だろうが、駆逐したところに、サッと何かが入る込む
人間の知力なんて、自然の力、緻密さに及ぶものではない
津波は、人も家も車も原発も思い出も絆も、何もかも一瞬で押し流す
今回の大雨・洪水・地滑りだって、斜面は崩れるものだし、川は蛇行するものだし、砂防ダムはメンテしなけりゃ埋まるし、斜面に根の浅い杉を植えれば、その押し流された杉が、凶器と化して人も家も襲う
地震は恐ろしい
必ずやってくる
備えるべし、設備より先に、考え方を、心を！

都市部に住んでいたら、私はこんなことには気づかなかったろう
3.11の地震と原発災害に遭遇していなかったら、私はこんな考えには至らなかったろう
人間の知力で、自然に立ち向かってはならない！
自然は与えてくれる
自然は受け入れよう
そして、爺になった私、だからか、ぼやくのは！
若者は、いつの世も、「今時の若い者は！」と言われ、爺は、いつの世も、「年寄りのぼやき！」と言われる