2015年4月9日木曜日

23日目(4月9日)

昨夜は久しぶりのフワフワの布団でグッスリと休めるかと思っていたのだが、窓外で発生している機械的な騒音が気になり寝付けない
たまらず11時40分にフロントに電話を入れた
暫くして、作業コートを着た中年男が懐中電灯照らしながらやってきた
どうも心当たりがあるようで、隣の部屋のエアコン室外機のフアンが当たっている音と私に言った
「このところ調子が悪かった」と信じられない発言もあった

別の部屋を用意してくれた
ここなら騒音も届かず眠れそうである

ところが深夜、ガチャガチャと鍵を開ける音がして私の部屋の引き戸がゴロゴロと開く音がした
私は飛び起きた
そして、ゴロゴロと引き戸が閉まる音がしたが、誰かが私の部屋に入ってくることはなかった

明かりをつけ、時刻を確認したら、1時15分であった
代わりに使っているこの部屋をあらためてよく見てみた
ここはつづき間として使える部屋構造になっている
先ほどの音は、隣の客が隣接する自分の部屋の引き戸を開けて閉めた音だと理解できるまで私はかなりの時間を要した

納得し、ホッとして布団に戻った
ところがである
隣部屋の方のいびきがすごい!また眠れない!

隣からの声も筒抜けで、朝起きた時、その御仁、同室の相方に「いびきうるさくなかったぁ?」
思わす、私が「うるさかった!」と言ってしまいそうになった
車中泊の方が楽だ!

寝ぼけた状態を緩和するため、6時に風呂に入った
湯は良く言えば黄金色、悪く言えば黄土色の湯である
唇を舌で濡らすとしょっぱい!塩分だ
しかし、良く温まる湯である

いつか観た山田洋次監督の故郷の舞台となったのが昨日も通り、帰りにも通る倉橋島だ
舞台の中心地あった大向(オオコと読むらしい)という地名が二ヶ所有り、地元の方もよくわからないらしい
たいいち、故郷という映画そのものを知らない
私が地元の方に映画のストーリーを説明する始末だ
深く「大向」を探すことは止めにしたが、井川比佐志が演じる夫、清一と倍書千恵子が演じる妻、民子の二人で石を運搬する船がここ瀬戸内で今も動いているのを私は見たのでそれで満足している

今日は四国に渡る予定で8時35分に国民宿舎能美海上ロッジを出発した
当初、私の心は七つの島を結んでいる「しまなみ海道」を走る予定でいた
しかし、明日雨になることは確実である
私のような旅行者は四国に渡るとなると「橋」と短絡的に考える傾向があるのではないかと思えた

チョットこのあたりの島々を走ってみると、いたるところに小規模、中規模の桟橋が沢山あることに気づかされる
今日は快晴とはいえないが、このところ続いた悪天を考えれば今日は青空が見える
島々を結ぶフェリーが四国にも向かっているはずだと考え、探した
あった!
それも、五つの島を五つの橋で繋いでいる「安芸灘とびしま海道」という道が有り、その道の先端の島、岡村島の岡村港から今治港にフェリーがでている

この好天を逃す手はない!
殆ど車は走ってない「安芸灘とびしま海道」を快走し、フェリーは私の愛車を含めた
3台の軽自動車を乗せ予定通り岡村港を出航し、60分かけて定刻に今治港に接岸した

航路の海上は素晴らしかった!
乗客は2階デッキには3人、今治港までの1時間私は席に殆ど座らず外
デッキに居て写真を撮っていたわけだが、席に戻ると私の前の席に誰かが置き忘れたデジカメが有るではないか
昨日私はデジカメを陀峯山に置き忘れ、親切な青年に助けられ、私のデジカメは無事に私の手元に戻った
今日は私が親切な爺になり、カメラを無くして困っている方へ届ける手続きを取った
昨日といい、今日といい、カメラ紛失事が続いたので、とても・とても不思議なことが起こったような気がした

明日は道後温泉の湯に浸かろう
今日は松山の手前20kmのところにある道の駅「風早の郷・風早里」を泊まりどころとした

0 件のコメント:

コメントを投稿