2021年1月27日水曜日

微妙な違い

 微妙な違い、されど大きな違い

新しいから良くなるということはないという事例

先に記したブログでもメレルカメレオンの素晴らしさは紹介した

写真にある右のカラフルなメレルは4年前のエベレスト街道のトレッキングのために購入したカメレオン6である

この一足だけで、家を出て、5,535mのコンマ・ラ峠を越え、クーンブ氷河を横断し、5,545mのカラバタールに登り、5,350mのエベレストベースキャンプまで歩き帰ってきた

帰国後、散歩やハイキングにと、さすがに4年も履いていると、外側も内側も全く問題はないのだが靴底はかなり減ってきている

そこで昨年、ニューモデルのメレルカメレオン8を購入した

このメレルカメレオン8は、鎌倉岳、桧山高原、そして昨日の移ヶ岳と3度の自粛中ハイキングに使用した

私がこのメレルカメレオンに最も惚れ込んでいるところが、踵の浮きがないという点にある

踵が浮かない靴は、足との一体感が生まれ、歩行の安心感を生み出す

先のブログにも記したが、私の長い登山経験の中で多くのガントレを履いたが、このメレルカメレオンは履きやすく群を抜いて優れていた

しかし、変だ?

メレルカメレオン8!、履き心地は悪くはないが踵が浮く(アレェ~)

メレルカメレオンの最大の特徴である「踵の浮き」が、このメレルカメレオン8では発揮されていない

これは「改悪」と言っていいだろう

踵の浮きがない旧モデルのカメレオン6を探し出しても買い替えたいくらいである

何が違っているのか比較してみた

靴底のトレッドパターンもかなり違うが、靴の幅が違う(中央の比較写真)

減りがないということもあるが、カメレオン8の方が地表をガッチリと咥える感じはある

靴幅は、カメレオン6に比べ8の方が細い

特に先の方が細い

トレッドパターンの違い、靴幅の違いがどれほど踵の浮き方に違いを生じさせているかはわからないが、(履いていて)あまり関係しないように思われる

それよりも右端の比較写真であるが、ひとつは踵を引いている紐穴の位置が違う

踵の方から引いている形状も違うが、カメレオン6は一番上の紐の通し穴のひとつ下の通し穴に向いて引かれている

私の場合はこの引きもあって、一番上の通し穴に紐は通してなく履いている

それに比較し、カメレオン8は一番上の通し穴に向けて引きが作られている

右端の写真で分かるもう一つの違いは、踵の上、足のアキレス腱部分の高さ(深さ)が違う

見てわかる通り、カメレオン8の方が高い(深い)

深い方が踵は上がらないように見えるが、実際にはカメレオン6の浅い方が足の踵は浮かない

また、甲の高さも違う

カメレオン8は高く、カメレオン6は低い

カメレオン8は幅が狭い分、甲高にして作られているのかもしれない

甲の高さが踵にどれほどの影響を与えているのかは、履いていてもわからない

しかし、この三つの違いが「踵の浮き」に大きな違いを生じさせているのではないかと思う

カメレオン8でも最終通し穴の紐をグッと締めれば、踵の浮きはかなり防止できるが、足は苦しい

カメレオン6は一番上の通し穴に靴紐は通さず、ゆったりと履いても踵の浮きはない

実際にエベレスト街道のトレッキング中も、今もそのようにして履いている

同じメレルのカメレオンでもデザインの違いにより、重要な点でこれだけの違いが出る

もう一度言う、探してでも旧モデルのカメレオン6を買いたい

それほどに違う

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