今年も我が家の庭に置いてある3つの日本蜜蜂の巣箱に蜜蜂は入ってくれなかった
よく日本蜜蜂が入る友人宅の庭にも1つ私の巣箱は置かせてもらっているのだが、今年もそこには入らなかった
見かねたのか、今年も友人が日本蜜蜂が入っている巣箱を巣箱のまま頂けることになり、昨日妻と2人で自宅まで運んで来た
私は遠慮したのだが、友人もあげるからと言うし、妻も頂くことに積極的であったので、昨日はその気になり運んできたわけである
だが、蜜蜂のことを考えると切なくなり、今朝早く友人に巣箱は返す旨の連絡をし、先ほど、友人宅の庭に置いてきた
写真左の巣箱は私が作った重箱式の巣箱で、蜜蜂は3年間、1度も入っていない巣箱である
写真右の巣箱が今回返した巣箱である
巣箱の中にはウンウン唸るほどの日本蜜蜂が入っている
蜂蜜も多く作られていると考えられる
友人の蜂蜜採取の方法は、蜜蜂を全て追い出し中の蜜を全て取り出す方法を取っている
私の場合は、蜂蜜は半分ほどいただき、半分は巣箱に残し、住んでいた蜜蜂は追い出さずに越冬させる方法を取っている
友人が製作する巣箱は私の物とは違い一体型である
この一体型の巣箱から一部の蜂蜜を採取するはとても難しい
上蓋を開け、枚状態になっている蜜が詰まった巣板を1枚づつ取り出すことになる
この作業中は大騒ぎ状態になる
蜜蜂達は、蜜を奪われるのでブンブンと飛び回り大騒ぎになるし、私も妻もネットを被り大慌ての作業となる
またどこから嗅ぎつけたのか、スズメバチもやって来て蜜蜂を殺し回る
作業中、頭を密に突っ込んでしまう蜜蜂も出てきたり、私自身が図らずも殺してしまう蜜蜂も出てくるで、とにかく大騒ぎとなる訳である
これを避けるために友人が取る方法は、ブロアーを使い強く吹いて蜜蜂を遠くに追い払ってしまう方法を取っているようだ
私が作る巣箱は重箱式で、蜂蜜の採取を楽にする工夫をしてある
まずは蜜蜂の出入り口をテープで止めて蜜蜂の出入りを止める
重箱式巣箱の最上段の巣箱とその下の段の巣箱の間に包丁を入れ、横カットで1箱分だけの蜜を頂いて終わりとする方法を取っている (巣板単位で縦に採取するのではなく、複数の巣板の最上部だけを横にカットして採取する)
最上段だけを切り取ったらその下の段の上にはあらかじめ用意しておいた蓋を直ぐに被せて蜜蜂が出てくるのを防ぐ
巣箱の上の方に蜜蜂は居ないので、上の段だけ取られても蜜蜂自身に被害は出ない
蜜蜂から見ると、知らない間にサッと上だけ持っていかれた結果になる
蜜蜂は飛び出して来ないし、スズメバチに襲われることもない
我々としても蜂蜜の採取作業はとても楽だし安全で蜜蜂にもスズメバチにも襲われることもない
防護ネットを着る必要もないし、手袋さえ必要ない
蜂蜜でベタベタと手や服を汚すこともない
蜂蜜をこぼして失うこともない
作業はサッと終わる
頂いた後は、重箱式巣箱から蜜を垂らして採取する作業となるが、台所で落ち着いてできる
1段少なくなった巣箱には、蜜を採り終えて空になった重箱式巣箱を元の最上段ではなく、今度は一番下に差し込んで段を上げて元の段数に戻す
これで今年の蜜採り作業は終わりとなる
あとは巣箱を暖かく包み、暖かな所で越冬させる段取りとなる
蜜が少なくなっているので、蜜蜂達には代用食として冬の間、砂糖水を与える
こうなる訳なのだが、私の4つある重箱式巣箱のどこにも3年間入ってくれていない
私は蜜蜂が死ぬのを見るのも嫌だし、蜜蜂の住処を追い出すことも私にはできない
このため、一旦決め友人から頂いた日本蜜蜂の巣箱だが、お返すすることとした
今年も百花蜜は食べなくてもいい!!
在庫はまだ少しある
p.s.
YouTubeには日本蜜蜂採取の達人達の映像がある
一体型の巣箱でも、蓋を開け、巣箱を横に寝かせ、棒で気長に巣箱をトントンと叩き、蜜蜂を外に出し、巣板を丁寧に1枚づつ取り出す
蜜の巣板の半分は残す
巣箱を元の状態に戻すと、出ていた蜜蜂は巣箱に戻って来る
とてもスマートな蜜採取を行っている
私にはこんな達人達の真似はできそうにない