2024年11月23日土曜日

ふうかし

 毎週金曜日の夕食にはアサリの味噌汁(※)が出る

妻は中国産のアサリは嫌い、毎回、生協で国産アサリを注文する

生協の配達が金曜日となるので、金曜日はアサリの味噌汁ということになる

船橋生まれ船橋育ちの私はこのアサリの味噌汁が好きで、妻はこのことをよく知っている

船橋生まれ船橋育ちの私は海苔も好きで、毎夕食には干し海苔が食卓に上がる

干し海苔はストーブで炙って、八枚に折って、醤油をチョットつけて食べる

干し海苔には表と裏がある

干し海苔はツルツルしている面が表で、ザラザラしている面が裏である

ザラザラしている面は、海苔をすいた簀に接した側の面で、ツルツルしている面は干して太陽に当てた側の面である

干し海苔を炙るのはザラザラした方の裏面で、このザラザラした裏面を炙った方が香りが立つ

炙った干し海苔は、あったかご飯に巻いて食べるが、干し海苔の角にチョット醤油をつけて、つまみのようにしても食べる

今は新米とのコラボで、干し海苔一枚で、ご飯二杯はいける

歳のせいか、好きなものだけ食べたくなるが、健康や病気のことを考え、自制して口にしないものもある

※ふうかし:船橋の郷土料理である

江戸時代、船橋で豊富に獲れたアサリは保存のため一旦蒸した

その蒸したアサリの蒸し汁に味噌を混ぜて漁師たちが食したものを「ふうかし」と言った

私も子供の頃、豊かな船橋の海でアサリも獲り、干潟でゴカイを捕りそれを餌にハゼを釣った

カレイは裸足で踏んで捕まえた

ワタリガニも沢山獲れた (蟹と言えば私の中ではワタリガニが一番である)

シャコも沢山獲れた

海苔も沢山採れたので、季節になれば生海苔も多く食べた

海苔干場は遊び場であった

この船橋の遠浅の澄んだ海は美しく、その海で私達少年は泳ぎをおぼえた

その海は汚された

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