2023年2月21日火曜日

そんなバカな

朝日新聞の記事から
 確かに電気料金の高騰は生活を圧迫している

我が家でも、月12,000〜15,000円程度であった電気料金は、26,000円を超える料金となっている

春には、更に大幅な値上げが計画されている

だが、電気料金が上がっているのは原発のせいではない

原発を動かせ!というのは、福島県民をあまりにもバカにした話だ

今年も「3.11」が近づいてきた

この事故は絶対に忘れてはならないのだ

事故発生当時に私は心配をした

この事故は10年も経てば忘れるだろうと!

その通りになった

事故当時、避難していた私達を心配してくれていた人たちに「きっと忘れるょ!」と私は言った

「絶対忘れない!」と誰もが言った

2013年の春に最初の車中泊の旅で、日本海に出て、山陰を走って西に向かい、山口から折り返し、山陽を走り福島に帰ってきた

愛車のスバル・サンバーの福島ナンバーに気づいた西日本の多くの方は、「大変でしたねぇ〜」と言ってくれた

でも、その「大変でしたねぇ〜」は津波のことを言っているだけであった

原発事故については理解されていなかった

避難生活を続けている方が多くいると説明しても、避難とはどういうことか?と、ピンときていない様子の方も多くいた

2年後には忘れ去られたか、3.11は津波被害とだけ思っているのかもしれない

でも、一箇所だけ、「原発事故は大変ですね」と言ってくれた方いた

私はその夜の車中泊場所に困り、夜遅くなって車を停めて寝たそこは、旧広島地方気象台の建物の脇であった

朝、散歩していた私よりも年配のその方は、私の福島ナンバーに気づいて、優しく声掛けをしてくれたのである

その方は、原爆の爆風に耐え生き残った「原爆サクラ」を案内してくれたし、旧広島地方気象台の一室には爆風で割れた窓ガラスの破片が壁に突き刺さっているのが今でも保存されていると説明してくれた

私は、開館を待って、原爆資料館ともいえるこの旧広島地方気象台の館内を見学させてもらった

この方のように、原爆被害を経験された方は、福島の原発事故の恐ろしを理解してくれていると感じた

この方とは、「お互い残された人生を楽しく生きましょう」と言って、手を振り合いながら別れた

旅では、思わぬ方との幸せな出会いがある

その次の年の北海道車中泊の旅でも、そのまた次の年の九州・四国車中泊の旅でも同じく、思わぬ方との幸せな出会いはあった

若くても若くなくても是非とも旅へ!

旅は美しい経験と思い出を与えてくれる


福一のこの事故は、まだ終わっていない!

福島に地震が来て揺れる度に、福一の燃料プールは大丈夫か?と心配になる

これだけでもストレスとなる

核燃料が大量に保存されている燃料プールが倒れたら、12年前の事故どころではなくなる

福一原発事故で苦しんでいる福島県民はまだ沢山いる!

あの時、原発事故が起きれば、人の手に負えなくなることがよくわかったはずだ!

「トイレの無いマンション」と言われた放射性廃棄物は、処分も廃棄場所もないのだ!

単純明快なこんなことを、政治家云々以前に、言われなくても全ての国民は思い出してもらわなければならない

原発を動かすなんて問題外である

p.s.

電気事業連合会の説明によると、人間が受ける自然放射能は、日本全国平均で年間0.33mSvだそうだ

時間当りに換算すると約1.15μSvとなる

私は、3年続けた日本全国を走っての車中泊旅行では、線量計を持って歩いた

日本全国(沖縄を除く)どこに居ても、私の線量計は1.15μSvという高い値を見せたことはなかった

この年間0.33mSvの自然放射能とは、いったいどこからきているものなのか???今も疑問である

原発事故からほぼ12年が経過した

12年かかり、我が家の放射線量はかなり下がって来たが、リビングルーム内に置いてある線量計の値は、今もまだ0.08μSvを示している

外に線量計を持ち出せば、0.08μSvよりも少し上がると思うが、自然放射性と言われる1.15μSvにはならないと思う

今も近くの学校のグラウンドや保育所の駐車場に設置された線量計が動いているが、今は0.09μSvくらいの値と思われる

私が3年走って知った日本全国の0.01〜0.04μSvの値と比べればそれでも高い


何でもそうかもしれない

経験した者以外、その痛みや恐ろしさは理解できないのかもしれない

旧広島地方気象台でお会いした原爆経験者は、福一原発災害を理解されていたと思う


今、集団訴訟の判決を受けて原発災害に対する賠償額の上積みと賠償地区の拡大が見直しされている

福一原発から34km地点の私達のような自主避難をした者には何の補償も賠償もなかった

苦労されていることはわかるが、既にかなりの補償を受けてきた人への賠償額の上積みと賠償区域の拡大については、避難を余儀なくされ、さ迷い歩いた自主避難者の私達の心を更に傷つける問題を再燃させている

そんな中にまだ居る私達を無視し、「原発再稼働に賛成」などとよく言えたものだ


何度も何年も言っている

今年も確定申告の時期になった

賠償金はいらないから、自主避難者から少なくとも「復興特別所得税」は取らないで欲しい

我々も復興対象者なのだ!

わかってない,伝わってないのかもしれないので言う

私は怒っている!

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