いつなんどきなにがおこるかわからない
これは世の常である
一昨夜の地震も突然にやって来たし、3.11の東日本大震災も突然にやって来たし、思いもよらぬ福一原発の事故による放射能汚染も突然にやって来た
そして新型コロナウイルス感染症の拡大も突然にやって来たし、まさかと思っていた戦争も突然に始まった
災害というものは突然にやって来るものであることを経験した
そして学んだ
突然にやって来る災害に耐えられるように、食と住に係る安全と安心につながる準備と備蓄を11年間続けている
その中の準備のひとつに発電機がある
我が家では停電となると、水も止まることになる
我が家のすべての水は井戸に頼っている
この井戸水は豊富で安全でおいしい
井戸といっても、昔の私の子供の頃の井戸枠の手汲みの井戸ではなく、ボーリングで掘削した塩ビバイブを地中に通した井戸である
すぐ近くには、(お隣さんの証言によれば)涸れたことがない山水が出ており、井戸水が止まってもこの水で一時的にも中期的にも生活用水を賄ことは可能かと思う
だが、この山水を頼ってトイレや風呂、シャワーの水を賄うことはできないし、調理にいちいち山水を汲んでくることは大変になるだろう
したがって、停電になった時には発電機を回して井戸ポンプを動かすことを考えて、11年前に発電機を購入した
いざという時に動かなければ発電機ではない
私は防災の日の9月1日と東日本大震災の3月11日を基本に、食料備蓄品の入れ換えや、ガソリンコンロの着火点検、ランプの電池の充電など、諸々の入れ替えや点検を行っている
発電機は試運転を行い、試運転後にはガソリンを注ぎ口いっぱいまでに入れて保管している
これらの備蓄品は無駄になり、準備品は出番がないことを願っている
しかし、発電機があっても、災害時でなくても、井戸ポンプ自体が故障しては意味がない
修理不能な状態に至ると、即、生活用水に困ることになる
移住前の4年間と移住後の13年間をこの家で過ごしてきて、今の井戸ポンプは前の家主が設置したものを今も使っている
少なくとも、この井戸ポンプは17年間、私たちの生活水を供給し続けている
もう動かなくなって来てもおかしくない年齢(?)に達している
弟の提案もあって、バックアップの井戸ポンプを用意しておくことにした
井戸ポンプに表示されている型番を調べて、日立のカスタマーサービスにこの井戸ポンプは現在も流通しているものかを電話で聞いてみた
予測通り、製造は2015年に打ち切られていたし、部品の在庫もないとのことであった
これも予測通りであったが、代替機は存在していて、後継機の型番を知ることができた
我が家で良く動いてくれている井戸ポンプの一世代後と二世代後の後継機が販売されていた
不思議なことに、一世代後の後継機よりも二世代後の後継機の方が実売価格は安い
ネットで調べて、最新機を最安値で送料無料の117,600円で購入した
入金後、たったの1日で本日届いた
この井戸ポンプの購入に当たっては、チョット悩んだ
初めて使う購入先であるからだ
25,000円ほど高いが、楽天市場に同商品が出品されていた
ネット購入に当たっては、私は知らないショップを使うことは避けてきた
詐欺ショップで主に引っかかるのは安い価格とわかっているのだが、今回は25,000円の価格差に負けた
(このショップのことは、一応、調べるだけは調べた)
その意味では、今回はチョット冒険であったが、商品は無事に届いた
これで、いつ井戸ポンプが故障などで動かなくなっても安心である
我が技量によれば、1時間ほどのダウンタイムで、井戸ポンプは交換でき、井戸水は復旧するであろう
工具も副資材も完璧に揃っている
p.s.
考えてみたら、井戸ポンプは、今回購入した新品に交換して、現在現役で動いているポンプの方をバックアップ用にした方が得策だろうと気づいた
何も新品にホコリをかぶせておく必要はない
井戸ポンプを交換しても井戸自体が涸れてしまったら意味がない
移住したての頃、山の師匠の提案もあって、自宅の上の敷地を掘って山水を出そうとも考えた
だが、この井戸が涸れることはないとの判断で、山水掘りは止めることになった
その訳を説明しだすと更に長くなるので止めにしておく
【残り湯】
我が家では、風呂の湯は入浴後も絶対に抜かない
その残り湯は、防火用水であり、災害時のトイレの水であり、井戸ポンプの呼び水であったりする
風呂場には残り湯を汲めるようにと大きいバケツをひとつ置いてある
一昨日の大地震を機に、家内に井戸ポンプの呼び水の方法の講習会を開いた
アナログ派の家内は、その手順をノートに書き残した
【ガレージ倉庫など】
3.11と一昨夜の地震で確信した
地震で、入母屋造りの重量感溢れるこの古い母屋が潰れても、栗材と檜材を主に使って在来工法で建てた自作の「倉庫+車庫」の建屋は絶対に潰れない
この「倉庫+車庫」は、災害対応の家に変身させることができる
倉庫の中には、山屋の道具やキャンプ用品も腐るほどある
車庫には稼働中の冷蔵庫もある
発電機は、井戸ポンプと冷蔵庫と明かりをひとつとるくらいの発電容量はある
車はこの絶対に潰れない車庫に2台ある
軽バンの中には布団が敷けて、足を伸ばして夫婦二人もペット二匹もゆったりと寝られる
車はエアコン完備で明かりもあり、オーディオ付きである
3年続けた車中泊旅行で経験済みである
2台の車の中には12Vインバーターと2.1A充電のUSBカーチャージャーを置いてある
DC12Vの車からAC100Vを得るためと、スマホやタブレットのDC5Vの充電電源を得るためである
車は最も優れた災害対策品である
ガソリンさえあればだが!
11年前の東日本大震災の福一原発事故災害の避難経験では、2台の車のガソリンは1台にまとめたし、平時にも2つのガソリン携行缶にはできるだけ満タンにしておくようにもしている
今朝、家内とそんな話をしていたら、家内から突っ込みが入った
トイレはどうする?と
バックホーで穴を掘ると私は即座に応えた!
臭くなってきたらその脇にまた掘り、前の穴は埋める
山屋の私達夫婦は、命さえあれば、災害に対しては結構強い