ある時、愛車スバルサンバーの車内にカーテンレールを取り付けていたところ、クラゲ水族館に行くのにこの車で行ったらどうかと家内が言い出した
家内は閉所恐怖症であり、このスバルサンバー内に寝るとは思ってもいなかったので意外な発言であった
愛猫smokyは家に置いて、スバルサンバー内に布団を敷いて愛妻と愛犬ハルを乗せて出発した
最初の目的地は家内が行ってみたいとの希望があった「鶴岡市立加茂水族館」へとクルマを向けた
高速道路には乗ったのだが、すぐに飽きてしまい、高速道路は福島飯坂インターで降りてしまい、国道13号線を使い米沢、山形を経て六十里越街道から鶴岡に入った
平日であるにもかかわらず、クラゲ水族館は大変な人気で、かなり込んでいた
水族館の印象はチョッと言い表しづらく、結構感動したといっておこうか
今日はキャンプ場泊まりの予定なので、鶴岡の近くの湯野浜温泉の下区共同浴場の湯に浸かった(300円)
日本海に沈む夕日が観たく急いでにかほ市の無料のキャンプ場である「飛しぐれキャンプ場」に入った
日本海に沈み行く夕日はまことに美しかった
キャンプ場には誰もいなく、我々独り占め状態であった
ここ「飛しぐれキャンプ場」の給水所の蛇口のひとつからはお湯が出た。これには驚かされた
キャンプ場はきれいな芝生であったが、テントは張らずに我々は車中泊とした
ここに来る間、右手に鳥海山が我々を見守っているように美しく見えた
朝、起きてみると、浜には多くの猟師さんたちが海を見に来ていた
何を見ているのかわからないが、一人の猟師さんに声をかけてみた
この猟師さんから、今の時期、鳥海山の五合目まで行ってみると良いといわれ、それならばと少し戻るのであるが、スバルサンバーを唸らせて五合目まで上ってみた
紅葉していた
天候が崩れるのであろう今朝は朝焼けであったし、鳥海山のピークには笠雲が懸かっていた
鳥海山を後にした我々は、東北の耶馬溪(ヤバケイ)と称される抱き返り渓谷を歩いてきた
すべては歩き切れないので、誓願橋から1.1km先の回願の滝(みかえりの滝)まて愛犬ハルも一緒に歩いてきた
黒部渓谷の道とまではいかないが、岩をくりぬいた道やトンネル、谷渡しの橋などが続き、結構スリルがあった
紅葉にはまだ早く、ここが赤く染まったら見事だろうと思えた
田沢湖の脇を通り、岩盤浴の玉川温泉を経て、名湯「後生掛温泉(ゴショガケ)」の泥湯に浸かり、八幡平にあがり、アスピーテラインを使って安比にくだった
ここ安比高原は毎年来ているわけだ
3.11原発災害で我々は愛犬、愛猫も連れてここまで逃げた
ここでリゾートマンションを世話してくれたペンションの人たちに会うためここには毎年来ている
家内はここで知り合った園芸家の方から今年も貴重な花をいただいた
家内とこの園芸家の方は花の名前も学名で言うし、もともと花には疎い私にはさっぱりわからない領域である
安比のペンションに一泊お世話になり、霧の安比高原を後にした
我が家まで、国道4号線をひた走り、12時間かけて我が家にたどり着いた
帰りは12時間もかかってしまったわけだが、高速道路を走るよりも疲れなかった
やはり私は車中泊向きなようだ