2021年12月30日木曜日

 木はすごいと思う

いま、薪ストーブに入れた木は、5時間ほど前までは庭の栗の木に枝として存在していたものである

だがこの一本の枝は枯れていた

私はこの一本の枯れ枝を捨てることなく、40cmカットして薪にした

枯れているのですぐに薪として使える

我が家の薪ストーブでは、この一本の枯れ枝だけで、3時間以上の暖をとることが可能である

いま、庭に山積みになっている薪材の中には100歳以上の年輪を刻んだ桜がある

この桜、我が家には2m強にカットした材が4本届いている

4m物なら、本実のフローリング材にしたいくらいの高級な建材である

私の山の師匠の家の広縁にはこの桜のフローリングが張られており、香りも素晴らしいが、上品なピンクの色合いはなんとも言えないほどに美しい

桜に限らず、100歳の材を薪に加工するのは大変なのだが、太い木は薪としても素晴らしいものになる

木は種類にもよるが、30年以上待てば、建材にも薪にもなる

100年待っても石炭や石油を得ることはできない

薪として燃やしても、木は吸収蓄積した炭素を吐き出すだけで、カーボンニュートラルで、環境適合材ある

薪として、燃料として、木の有用性は高いと思う

バイオマス発電としても木は有用である

この田舎町でも、高級住宅地と言われている所がある

確かにきれいな家が立ち並んでいる

だが、ついこの間まで主流であった在来工法の日本建築の建物は皆無に等しい

プレハブメーカーの家も多い

森林保有面積が70%を超える森林大国の日本が、輸入材に頼った家に住むようになって来た

蕎麦でさえ輸入品なので仕方がないのかもしれないが、何かが間違っている

私の家の周りは出すこともできない杉に囲まれている

切り出すには元も取れないので、放置されている植林地が多く存在している

昔は、孫の代のために植林したと聞く

私は、私がいま住んでいる家を若い頃に建てたいう棟梁大工と縁があって知り合いとなった

私は、震災前年の2010年に、この棟梁大工に協力してもらい、指導もしてもらい、山から下ろした栗、ヒノキ、杉を製材所に出して建材にしたものを使い、5間半×3間半のガレージ+倉庫を10ヶ月ほどかけて、在来工法の軸組工法で建てた

土台と柱と全て四寸の栗材を使い、筋交い、火打は三寸のヒノキを使った

梁には、ちょうなはつり仕上げを施した

軸組工法の素晴らしさを位置から学ぶことになった

しかし、家内のため急いでいたので、母屋の台所のリフォームは業者に任せた

来た大工は玄能も使わない

釘を打つには、何本も打たないのに、わざわざコンプレッサーを回し、釘打ち機を使う

先に紹介した日本建築の棟梁大工の知り合いは、今年、自宅を新築した

軸組工法を私に教えてくれたこの棟梁大工の新築の家は、プレハブメーカーの家であった

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