2020年2月27日木曜日

実感できない

財務省は、昨日、2020年度の国民負担率が過去最高の44.6パーセントになる見通しと発表した
収入の半分近くが、税金と社会保険料で削られる
どうりで、生活は苦しく、福祉は実感できないはずだ
左のグラフ「国民負担率の国際比較」(2016年データ)をみると、日本の国民負担率は高くないように見える
しかし、フランスやスウェーデンは、高負担ではあるが、よく知られている通り、社会保障サービスが手厚い高福祉国家である
右のグラフ「税・保険料に対する社会保障還元率」をみると、日本は、主要先進国で最低レベルにあり、私も実感している通り、日本においては、負担率に見合う社会保障サービスは得られていない
今後更に高齢化社会は進むことは明らかで、この先負担率を上げることも、社会保障サービスの充実を図ることも困難になっていくであろう
税金も保険料も何でこんなに持っていかれるのかと、請求されるたびに感じる
税負担を増した消費税のアップは、ますます生活苦を生み出しているようにも思える
ここ日本では、大きな病気をしたら、国民健康保険だけでは手当てできないので、任意保険に加入することになり、国民負担率にはカウントされない医療保険料も加わることになる
更に言えば、首都圏に比べ、地方は社会福祉サービスの手当てが薄く、健康維持・増進のための積極的な経費も加わることになる
国民負担率では見えないところでも保険料や健康維持費用が発生しており、今も収入は半分も使えない社会になっていると思う
別な観点になってしまうかもしれないが、
日本も例外ではない貧富の格差が広がっている現社会では、収入ベースが全く違っているので、負担率ではなく、負担額が生活苦に追い打ちをかけていないかが問われる

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