2016年9月1日木曜日
金の使い道、違うンジャナィ
国道の両脇の法面を5メートルほど草を刈っている
作業現場には、「除染作業中」の黄色の看板が立っている
国道の除染作業を距離的にも期間的にも延々と続けている
この草刈り作業、 刈払機と人手によるものだけではなく、最近は大型のバリカンのような特殊重機も出動している
私にはこの除染という草刈り作業、 茶番にしか見えない
この刈った草や木の枝は黒いフレコンバックに詰め込んでいる
そしてこの黒いフレコンバックは「放射性廃棄物」と名前を変え、今も行き場を失っている
草刈りを経験した人ならわかるが、きれいに刈った場所は一ヶ月もしないでまた草ボウ・ボウになる
法面の刈取り面5mは除染対象だが、その上の6m、7m、10m、30m、そしてその上の林や森、そしてその先の山は除染対象にはならない
ほとんど人が通らない歩道を高圧洗浄機で洗っている
洗浄水は吸い上げ、ドラム缶にため込む
このドラム缶も「放射性廃棄物」となる
雨の日もこの高圧洗浄機による洗浄作業は続けている
馬鹿げてる
事故当時、除染作業員はタイペックス(放射能防護服)を着用し、手袋、靴カバーを付けて顔面もカバーして除染作業をしていた
今や、普通の作業服と普通の長靴で除染作業に従事している
簡単なマスクさえしてない人も目立つ
除染作業者の募集案内の中には、「白い防護服を着る必要はない」とまで書かれている
国道の法面の草刈り作業
その法面は汚染されているのか?
汚染されているのなら、
作業員には防護服を着せる必要があるのではないか(刈った草は熊手集め、 両腕で抱えてフレコンバックに詰め込んでいる)
法面の除染対象は高さ5mでよいのか
ほとんど人は歩いていない歩道を洗う必要はあるのか
私には何とも理解しがたい作業を時間とコストをかけて延々と続けている
本当にこれでよいのか?
私の家の除染も「茶番」としか言いようがなかった
母屋は除染対象ではないということでやらなかった
倉庫とガレージ周辺が除染対象となった
しかし、除染対象の倉庫とガレージ周りのわずか幅1mの土5cmを掘り起こして新しい土と入れ替えて、プレートランマーで叩いて終わりだ
この作業に15人ほどの作業員で2.5日かかった
作業員はどこから来ているかというと、岡山県、広島県、熊本県から来ている人たちであった
現場監督は足が悪い人で、杖をついており、作業には全く参加しない
福島に来る前は造船所で働いていたそうだ
その後、除染後の線量の計測に来た人たちの言動も「茶番」としか言いようがなかった
現在の除染作業員の募集要項をみると草刈り作業員の日当は1万6千円と書かれている
月収は60万円とも書かれていた
今はどうか知らないが、この日当とは別に危険手当の1万円がプラスされていた
金の使い道は違うのではないかと思える
事故当時、原発から30km圏外の自主避難者には何の生活補助、補償もなかった
二重生活は精神的にも経済的にも限界がある
金の使い道、違うンジャナィ
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