2015年7月3日金曜日

貧富格差

今朝のTV報道で知ったのだが、日本の子供の貧困率は今、先進国の中で最悪レベルにあるそうだ
そんなにひどい状況とは信じられなかったが事実のようである
厚生労働省が15日まとめた国民生活基礎調査によれば、平均的な所得の半分(2012年の場合は所得が122万円未満)を下回る世帯で暮らす子供の割合を示す「子供の貧困率」が、2012年に16.3%と過去最悪を更新し、6人に1人の約325万人が「貧困」に該当するそうである
OECDの統計によれば、2000年代半ばの時点であるが、OECD加盟国30か国のうち、相対的貧困率が最も高かったのはメキシコ(約18.5%)、次いで2番目がトルコ(約17.5%)、3番目が米国(約17%)で、4番目に日本(約15%)が続いているそうだ

全く違う話しになるが、先月30日、海道新幹線「のぞみ225号」の車内で放火事件をおこし焼身自殺をした林崎春生(71歳)だが、事件そのものは許されることではないし、バカなことをしでかしたと思うが、この人には孤独とか負け組とか「貧困」、そんな言葉が当てはまるような気がしてきて、哀れな感じが残る

これも弱い立場の人の話だが、2014年の国税庁の民間給与実態統計調査によると、2013年に民間企業で働いた労働者のうち年収200万円以下のワーキングプア(働く貧困層)が1119万9000人(24.1%)に達しているという
また、ビッグイシュー基金の2015年の調査によれば、200万円以下の年収しかない若者の4人に3人は親と同居せざるを得ない状況にあるそうだ
年収が200万円だった場合の手取り額は月額で約15万円程度だそうで、これでは若者は結婚も持ち家の希望も持つことはできず、自立もできないので親元から離れられられないでいる若者が多くなっているといえるのであろう

これとは対照的な話になるが、アラブの王子様は4兆円の資産を全額寄付するとか、したとかいうニュースが今日流れていた

貧困撲滅を提唱する非政府組織(NGO)、オックスファム・インターナショナルの1月19日の発表によると、来年2016年には世界人口のわずか1%の最富裕層が世界資産の50%を超えると報告されている
また、同組織によると富裕層の資産価値が急上昇する一方、貧困層の資産価値が急落し、昨年は上位わずか80人(総資産1兆9000億ドル)が下位35億人分に相当する資産を保有しているとの報告もある

世界的にみても日本国内においても貧富の格差は拡大する一方で、富裕層は更に富み、低所得者は増大し苦しい生活となっていることが明らかになってきている

フランスの経済学者がいうとおり、資産に課税でもしないと貧富格差問題は解決しないのかもしれない


【2014年国民生活基礎調査結果(7月2日発表)
1世帯当たりの平均所得が前年比1.5%減(8万3000円減)の528万9000円となったことが分かった
生活が「苦しい」と感じている世帯の割合は2014年7月時点で過去最高の62.4%に上り、同省は、同年4月に消費税率を8%に引き上げたことなどが影響していると分析している

1970年代、日本国民は「一億総中流」と意識していた
今や貧富の格差は広がり、多くの国民は「下流」社会で苦しい時代を生きている

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