2016年10月19日水曜日

テニスもローリング

クロール泳法においては、左右の肩のローリングが大切であることを理解した
このローリングが大切なのは、テニスのスイングにおいても同じだ

テニスのフォアーハンドストロークにおいて、バックスイングの際、松岡流の「グリップエンドを相手コート方向に向ける」は正しい論理ではあるが、これだけだと正しいバックスイングを理解するのはチョット難しい
手だけ引いてグリップエンドを相手コート方向に向けただけでは、ストロークのタイミングは捕えづらいし、強いスウィングも望めないと私は考える(手首が特別に強い人は別だが)

そこで肩のローリングが重要になってくる
松岡氏も言っている
フォアーハンドストロークの最終は、これも「グリップエンドを相手コート方向に向けろ!」と
球を打ち終わった後、グリップエンドを相手コート方向に向けて終わるには、バックスイングをとった時、肩のローリング(上体の捻転)ができている必要があると私は考える

フォアーハンドストロークにおける肩のローリングだが、
ラケットを握った腕のバックスイングを開始したほんの少し後に、右利きならラケットを握っていない左肩・左腕が右腕のラケットのバックスイングを追うようにローリングすることが必要となる
※以降、右利きを想定して記す

この形が完成すると、上体は捻転し、飛んでくるボールは左肩越しに見えて、打点のタイミングはとりやすくなり、スイングをする際、捻転していた上体がほどけるようにラケットが振れるので強いスイングが実現し、結果、強い球が打てる
副次効果として、左肩越しに飛んでくる玉を見ていることにより、捻転につれてついてきた左腕は体のバランスを保つ働きをし、下半身の高さは安定する
一般的には自然と安定した低い姿勢が確立され、結果、ストロークにおける打点も安定する
(強いスイングストロークの最終、グリップエンドは意識せずとも相手コート方向へと向いて終わる)

バックハンドストロークの場合は、フォアーハンドストローと逆腕の左腕がローリングの起点となる
その際、最も大切になるのが、
両手でラケットを握ったまま肩のローリングを起動することだ
右腕一本で押すようなローリングの起動はしずらいし、ラケットを握っていない左腕を引いて起動するのも難しい
そこで、左腕もラケットを握ったままラケットを引き、両手でラケットを握ったまま肩のローリングを完成させる
これでローリングは完成したので、強い球が打てるはずなのだが、片手バックハンドストロークの難しさは次の点にある
それは右足先だ
ファーハンドストロークの場合、左足先を前方に出してストロークするが、片手バックハンドストロークの場合は右足先を出してストロークする
しかし、片手バックハンドストロークの場合、右足先は前方向に出すだけでは足りず、横方向にまで出し、背中を相手コートに向くぐらい捻らないと片手バックハンドストロークの場合、強い球は打てない
片手バックハンドストロークの難しさがここにある

前述の通り、肩のローリング完成直前までは、片手バックハンドストロークにおいても両手でラケットを握っている
片手バックハンドストロークの場合は、ここから左手を離し、右手一本でストロークに移って行くわけだが、両手打ちの場合は両手でラケットを握ったままストロークをしていくことになる

両手打ちでは、下半身が正面を向いたままの姿勢しか取れない状態であっても、上体だけの捻転からストロークし、強い球を打ち返しているプレーヤーを見かける
片手バックハンドストロークの場合、この状態では弱い球しか打てない
両手打ちの場合、ストローク時に左手の力も加わるため、浅いローリングからも強い球が打てるのではないかと思われる

では、「両手打ちの方が良いではないか」といえるかというとそうでもない
両手打ちの場合、打点は体に近くなるため、片手バックハンドストロークと比べ、半歩から一歩、先に進まないと玉は打てない
何でもそうだ。メリットもあれば、デメリットもある

*安定したストロークを得るための練習
左右の動き大きくせずに球出しをしてもらい、この起動のタイミングをとらえる繰り返し練習は効果的だと私は考える
フォームが安定していないのに、左右に振られた球を追ってストロークする練習方法は効率的ではないと思う

ゴルフのスイングもそうだが、「結果の形」を追い求めてはいけない
「バックスイングのクラブの位置はここになくてはいけない」とか、「右手の甲の向き」とか、「この軌道でクラブ上がってこないといけない」とか、「フォロースルーの位置はここに持ってこい」とか、レッスンプロなども色々と結果系を指導している

「結果の形」を言われたり、「結果の形」を見せてもらっても、どうすればそのようになるのかはわからない
どのようなアプローチ(どのようなこと)をすれば“自然と”その「結果の形」になるのかを研究し、追求し、実践しなければ「結果」は出ない
スポーツに限ったことではない!何事もプロセスが大事なんだ

我流の理論・講釈だけは立派(?)だが、理論どうり、口先どおりにはいかないのが、頭でっかちのロートルプレーヤーの特性である(口だけ達者!)

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