まだ、私の右肩の腱板断裂は完治に至っていない
なので総括ではないのだが、
完治であるべき術後6ヶ月が過ぎたので、以下の通り、節目としてまとめておくこととした
【6ヶ月が経過しての大まかな感想】
腱板断裂後、術後の経過は私が思っている以上に過酷で、長い間、鈍痛や鋭く走る痛みから逃れることができなかった
本人、二人の医師、複数の療法士、それぞれのつながりに一貫性を欠き、治療もリハビリもちぐはぐな6ヶ月を過ごしてきたとの思いが残っている
加齢性の要素も大きいと思う
歳相応に筋肉も腱も傷んでいるし弱っているし、歳相応に治癒力も弱っているではないかと思う
私の「痛い!」 と発する叫びや態度に、6ヶ月以上もの長き間、家内はよく耐えてくれたと思う
家内も辛かったと思う
【腱板炎症】
2年近く前、私はパドルテニスで痛めた右膝関節の痛みで通院を開始した
痛みが激しかったときは、家内が押す車椅子で診察に向かったこともある
膝の治療方針は、今取り組んでいるスポーツを続けながら治すというものであった
膝の治療とリハビリ通院を続けている内にパドルテニスなのかテニスなのかははっきりしないのだが、膝の通院から3ヶ月後には、右肩の動作のある一点で痛みが走るようになり、右膝の治療・リハビリに加え、右肩の治療・リハビリを行うに至った
このある一点で痛みが走る状態は、コーヒーカップを持つ動作など日常生活においても発するようになっていた
当時、この病名は知らされていなかったが、腱板炎であることが後にわかった
この肩の炎症もスポーツを続けながら治していくとのことで、膝の治療方針と変わりはなかった
【腱板断裂】
右膝も右肩も具合は良くなく、エントリー上の問題もあって9月20日に開かれた今年のバ゜ドルテニス全国大会への参加は見合わせた
試合への参加は見合わせたのだか、その一日後、9月21日にサーブを打った後、痛みがあったわけではないが、フォアーハンドでバックスイングがとれなくなり、右腕が引けない状態となった
自身としても今までの肩の痛み具合とはかなり違っていて、重症気味であることを感じた
主治医は肩の石灰化を疑ってレントゲンを撮ったが、石灰化は見られなかった
次の診察時に、予約はしていなかったのだがMR検査となり、その画像からは明らかに棘上筋(腱板)が切れていることが見て取れた
即、私としては手術を決定し手術日は11月18日と決まった
【手術】
切れた腱板を引っ張ってきて骨に接合する「関節鏡視下手術」を行った
内視鏡や接合器具を入れるため、肩の6ヶ所に穴が開けられた
手術は全身麻酔で1時間半ほどかかった
のぞいてみると、棘上筋のみならず、4本ある腱板の内、棘下筋も肩甲下筋も切れていたそうだ
手術後、手術室から右腕全体を固定する装具を付けた状態で病室に戻った
次の日から作業療法士によるリハビリが開始された
【術後5週間】
術後5週間目に腕を固定した装具が外されて本格的なリハビリが開始された
装具を付けていた5週間の生活は辛いものがあった
装具を付けたままでは寝返りも打てず、質の良い睡眠は得られなかった
睡眠薬も常用した
鈍痛は24時間続いて、痛み止めを欠くこともできず、強い痛み止めを一日4回服用した
便秘も続いた
【術後3ヶ月まで】
この頃からは強く肩を回すリハビリが続けられた
作業療法士の指導に基づく自宅でのリハビリもまじめに毎日取り組んだ
リハビリは辛いものがあったが、これで治って行くのだという希望があり、週二回のリハビリ通院もまじめに通った
術後3ヶ月が経過しても肩の痛みから逃れることはできないでいた
この頃から私は、私に対する治療、リハビリに対して不審を抱くようになっていった
自宅で続けるようにと言われていたリハビリ項目は15項目まで広がっていた
治療を続けてもリハビリを続けても、24時間休みなく鈍痛は続き、鋭い痛みも走った
痛み止めも睡眠薬も止めることができないでいた
担当医は通院の度、痛みを訴えても、「順調」、「大丈夫」としか言わないし、作業療法士のリハビリは強くなり、リハビリ項目も増えて行った
術後3ヶ月目のMR検査画像の状態も良くなかった
上の棘上筋の状態は良くなく、「切れてはいないと思うが、接合状態は良くない」との見解であった(上の画像:接合部が白くバラ・バラな状態)
下の肩甲下筋の接合状態は良い状態にある(下の画像:接合部は真っ黒に映っている)
この日の診察は、担当医に替わり、術後初めて主治医が診た
「まだ痛みがあるのはおかしい」というのが主治医の見解であった
「リハビリは何をしているのか」問われ、作業療法士の指導により続けている15項目のリハビリを主治医の前でやって見せた
その場で、主治医の指示により、今行っているリハビリの全項目が中止となった
何と「リハビリのやりすぎ」だそうだ
担当医、複数の療法士、主治医の連携がうまくとれていないことがここで明らかになった
【術後6ヶ月まで】
肩のある一点で強い痛みがあることを主治医にも告げた
指先で押してみればピンポイントで痛みの箇所がわかると告げた
その痛みの箇所一点に、エコーで注射針の映像を見ながら痛み止めの注射を打った
主治医の指示により、負荷をかけ腕を持ち上げたところ、主治医の目の前で、今度は上腕二頭筋の長頭腱が大きな音を発して切れた
私は痛みに腕を抱えてのけぞり、ベッドに倒れ込んだ
それからというもの、治療であれ、リハビリであれ、あらゆるものが怖くなってしまった
病院でのリハビリは信用できず、自宅でのリハビリも止めた
肩は増々固まり、長頭腱断裂の痛みにも耐えなければならない状態になった
また痛み止め、睡眠薬生活に逆戻りとなった
肩は痛く、テーブルの上の湯呑みにも痛くて手が伸びす、箸も使えず、クルマのウインカー操作もできない状態であった
右腕は、水平までの位置にも上がらず、上げれば30度位置で鋭い痛みが走る
唯一の救いは 術後6ヶ月目に撮影したMR画像である
完璧ではないが、接合した腱板は切れてはいなかった
術後3ヶ月目の画像が悪かったので心配していた(再断裂)
【術後6ヶ月から現在】
このまま大事にしすぎていては、肩はほとんど回らくなるだろうと考えた
2週間前から自宅でのリハビリを再開し、軽作業も行うようにした
主治医も肩関節にヒヤルロン酸を注射する処置をとっている
5日ほど前から、肩は130度位まで上がるようになり、鋭い痛みからは解放されたようで鈍痛も和らいできた
先日、8ヶ月ぶりにテニスをやってみた
フルスイングはできないが、ショートストロークで打てるようにもなり、肩は痛みを発しなかった
スイミングを始めてみようと思ったが、肩には負荷が大きく、まだ少し早いと主治医から止められた
不思議なのは、「ゴルフは大丈夫だろう」との見解が主治医から出た
あまり無理をしてはいけないが、リハビリも、筋肉強化も、作業も 、スポーツも少しずつ再開していきたいと考えている