約半世紀も続いたTBSラジオの子供電話相談室ではないが、現在、NHKラジオで夏休み子供科学電話相談が放送されている
TBSラジオの子供電話相談室もそうであったが、これは驚きが多い
子供の相談内容の素朴さ・深さ、興味の視点や広さなどには勿論驚きがあるのだが、私の驚きはむしろ回答者の方にある
最近、政治家の答弁のはぐらかしが特に顕著であるが、NHKラジオ子供科学電話相談での科学者の回答がズレているケースも目立つ
回答に屈しているのか、子供が知りたがっているところからどんどん外れて持論の展開、知識の自慢に終始するばかりの科学者
余計なことを言って、子供を困らしている科学者
これも回答に屈しているのか、子供が知りたがっていることとは関係ない回答で済ましてしまう科学者
司会者は、回答がズレていることについて気づいているようで、声だけでも司会者のその困った雰囲気が伝わってくるし、回答に対するフォローもしている
これらの回答、方向がズレていることに回答者が気づいていないのなら研究者、科学者の特性と考えてあきらめてもよいのだが、回答の方向がズレていることを認識していて回答をしているのではないかと思われる節も感じられる
現役中、私の職場の先輩だが、質問に対して「わからない、知らない」と言えない人がいた
この先輩のことが思い出された
子供電話相談では、この様に困った回答が気になるのだが、みごとな回答も勿論ある
私が強く印象に残っているのは、TBSの子供電話相談室での無着成恭さんの回答である
その回答の素晴らしさを説明するのは難しいのだが、子供が知りたい内容の本筋をとらえ、その真芯に回答を出していた
それと、技術的に説明の言葉選びと説明方法が無着成恭は上手かった
逆にいうと、科学者はこれが下手だ
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