2016年8月17日 時事通信社配信記事より
リオ五輪女子5000m予選 転倒した2選手が助け合いゴール
女子5000メートル予選で、転倒した2選手が助け合って起き上がり、大きく遅れてゴールした後に救済処置で決勝進出が決まる珍しい出来事があった。
2組のレース中盤、密集した集団の中でハンブリン(ニュージーランド)が転倒。すぐ後ろで巻き込まれたダゴスティノ(米国)がハンブリンに手を貸し、ともに立ち上がって走り出したが、右膝を痛めたダゴスティノは再び転倒。今度はハンブリンが手を添えて一緒に走り出した。走り切った16人中15位と16位だったが、避けられない事故だったと判断され、救済された。
レース後、車いすで引き揚げたダゴスティノ。ハンブリン「彼女は『これは五輪だから、走り切ろう』と言ってくれた。心から感謝している。あの人こそが五輪の精神(の持ち主)だと思う」とたたえた。2人はこの日が初対面だったという。
五輪精神の持ち主だとの判断から、救済処置がとられたというのも粋なはからいであったと思う
生きて行くうえで「何が大切なのか」、「何を優先すべきか」をこの2人のオリンピック選手から教えてもらったような気がする
オリンピックのあるべき姿(オリンピズム)/クーベルタン
「スポーツを通して心身を向上させ、さらに文化・国籍など様々な差異を超え、 友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解しあうことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」
もう一つ有名なメッセージ
「オリンピックで重要なことは、勝つことではなく参加することである」
このメッセージ、クーベルタンの言葉として有名であるが、この言葉は彼の創作ではなく、英米両チームのあからさまな対立により険悪なムードであったロンドン大会(1908年)の中の日曜日、礼拝のためにセントポール大寺院に集まった選手を前に、主教が述べた戒めの言葉とのことである
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